『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
3月14日 「難しい事業に成功してこそ」
「難しい事業に成功してこそ、本当の経営が出来たことになる。
困難な事業を、次々とこなしてこそ、真の経営者となれるのだ」
と、厳しく叱られました。
「困難こそチャンス」
とは、時代を経ても変わらない方程式です。
「立ちはだかる高い壁を前にどうするか。兆(きざ)しに『しんにょう』
をつけて、逃げるのか。『てへん』をつけて挑むのか。
心の持ちようで、結果は180度変わる」
と、幸之助は教えてくれました。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
3月13日  「もういっぺん考えてみるわ」
 食糧があまっているのに飢え死にする人がいて、
 金が金庫からはみ出るほどの金持ちがいるのに、
 貧困で死ぬ人がいる。
 これが、一流国の姿なのか。
 幸之助はどこかが間違えていると心を痛めていました。
 だからこそ幸之助は、
「それ、ちょっと待ってんか。もういっぺん考えてみるわ」
 と言って、いつも事業のあるべき姿を求めて経営していました。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
3月12日 「わしの無念が君にわかるか」
「こんなことで君を叱らねばならない、わ
しの無念が君にわかるか」
と、涙ながらに叱られました。
幸之助からこのように言われて叱られたのは初めてです。
幸之助は、私と今の世で会うのは前世の縁かもしれないと思ったのでしょう。
人との縁を大切にし、人の心と心を大切にする人でした。
人づくりは、終世の課題です。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
3月11日 「商売とは、感動を与えること」
「感動を与え、喜びを与えることがなかったらアカン。与えずして
何かを得ることは、負債を負い込むこと。商売は借り方になった
らアカン。貸し方にならないといけない」
私は幸之助から何回もこの言葉を聞かされました。
知識や理論だけでは、人は感動しない。
心を開いて、魂と魂の対話をした時に初めて人は感動するのです。
感動を与える商売ほど、立派なものはないのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
3月9日 「金はどこまでも道具である」
金はどこまでも道具である。
道具の金に振りまわされては、人間も会社も死んでしまう。
これは松下幸之助の信念でした。
「もっと人間を大切にしなければ、この世が楽しくない。人間は、
不可能を可能にするために、生まれてきたのだから」
と、言っていました。
商いは何と言っても、正道を一歩一歩、誠実に歩むことが大切なのです。