『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
2月21日 「不況は人災です」
「不況は人災だよ。人の心が不況を創るのだ。
 このことがわからないと事業に失敗する。木野君覚えておきや」
 と。
 人災は、人が創ったのだから、人で解決できないことはないのです。
「不況は、モノの価値を知るための得難い体験だ」
 と、幸之助は不況を一大チャンスと捉え、改革に挑戦して大きく成長したのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
2月20日  「神業は人間でも出来るよ」
「君ね、人間は神様にはなれないが、神業だといわれることは、
努力次第で出来る」と、幸之助は言いました。
神業=人業 + α(アルファー)
だから、αをゼロにすれば、人業=神業となると考えたのです。
幸之助は、αをゼロにするために、「止めを刺す経営」に徹しました。
こうして、神業のような仕事をして、経営の神様になったのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
2月19日 「君の考えは、僕の考えとちがうで」
 私の学生時代のことです。
 PHPの普及に貢献しようと、映画祭を開くことにしました。
 その時の話です。
 幸之助に、
「PHP運動は、商品を出してまで宣伝する、
 そんなものではない。もっと尊い国民運動だ。
 君はこの僕の考えた方を冒涜するものだ」
 と強いお叱りを受けたのです。
 幸之助は何事に対しても純粋に取り組んだ人です。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
2月17日 「商売とはありがたいものや」
「商売とはありがたいものや。お客様が応援してくれるで。商売
ほど尊い仕事はない。世の中で一番大事な仕事や。だから正直
に商売せなあかん」
「マーケットは、奪い合いするものではなく、新しく創り出すものや、
奪い合うから、自分の会社もおかしくしてしまう」
「新しいマーケットを創るところに、経営者としての本当の喜びがある」
と、幸之助はいつも前向きに笑顔を絶やしませんでした。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
2月16日 「心の扉を開く」
すべての情報は、現場にあります。
情報は、人から出て、人に帰るものです。
だが、問題は、人間が自分の心扉を開くカギを持っていないことです。
人間としての心が、お互いに通じ合うかどうかです。
不幸とは、心の糸が結べないことです。
「私の心は、あなたと同じ心です」
と、思うこの一点から幸せの
すべての道は開かれるのです。