木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
1月1日 「夢は実現してこそ本当の夢」
元旦!何という清らかな希望の夜明けであろうか。
この一年は、私のために、みんなのために、
与えられた成功への平等のチャンスです。
夢は強き一念で必ず実現できるものです。
夢は実現してこそ本当の夢だと幸之助は言っていました。
この一年は生成発展の年、
前進の年になると祈り切れといつも言われていました。
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『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
12月31日 「苦境に勝つカギは無限にあるんや」
多くの企業は現在、苦境の時代を迎えています。
幸之助は私が苦境に立つと、事前に情報を取るのでしょう。
「木野君、苦境に勝カギはなんぼでもある。なんやと思う」
と呼び出して聞くのです。
何かあると直ぐに質問されて困りました。
考えてみましたがなかなか思い当たりません。
「ええか、自分で自分に限界をつくるから何でも解決せんのや」。
つまり、固定観念を捨てて素直にものごとにあたれと諭されたのです。
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
12月30日 「仕事は丁寧に」
幸之助は何事も繊細な人でした。お客様をお迎えする時
などは、丁寧すぎる位、常人の及びのつかぬ態度でした。
仕事にも
「念には念を入れろ」
と教えられたものです。
ある日、こう言われました。
「君な、仕事は丁寧にせんとあかん。そやけど早くしなあか
んのや。先様は急がれているし、遅いと余分なコストもかか
る」
丁寧さと早くすることとは矛盾しないのです。
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木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
12月29日 「いつも求めんといかん」
幸之助は自らの意思で生きた人でした。
妥協を嫌がりました。
納得するまで考えている様子を、何度も見ました。
今思い出すと、その姿は真実の答えを求める
必死の姿だったと思います。
「君な、人間は求めんといかん、求めて求めて悩むことや。
そうしていると自然と道がひらけてくるもんやな」
幸之助の言葉が今でも聞こえてくます。
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
木野 親之著
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―この時代をいかに乗り切るか―
12月28日 「最後の瞬間まで精一杯生き切りたい」」
自分の生命はいつ尽きるか解りません。
しかし、その最後の瞬間まで精一杯生き切りたいものです。
これは幸之助の生き方に学んだ私の心からの念願です。
人間は一人では何もできません。
同じ目的に向かって、互いに励まし合い、支え合う同士がい
てこそ、困難を乗り越え、難事を成し遂げることが出来るの
です。
真の人間の結合こそ、歴史を変革し、大きな時代のうねりを
起こせるのです。