『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
12月6日 「神が許さん」
幸之助は、共存共栄を信念としていました。
私はファクシミリの世界のシェア―を独占する方法はないかと、
あれこれ真剣に考えていました。しかし、その考え方を知ると、
烈火の如く叱られました。
「自分が独り占めしようとすれば、世間は許すかもしれないが、
神は絶対に許さん」
今でも、
「世間は許しても神が許さん」
という言葉が心に残っています。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

12月5日 「トラブルの解決が経営や」

自分の条件だけを考えて、問題を解決すればよいと考えていると、
いつの間にか周囲に対する配慮が足りなくなります。
「問題の解決は、試練の一つと思うこと。
その試練を乗り越えるには、周りの努力が必ずいること。
問題解決のコツは、常日頃から周囲に配慮しておくこと」
幸之助は、トラブルや問題解決の名人でした。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
12月4日  「何のために経営するのか」
「何のために経営するのかと問われれば、
 それは経営理念を実現することだ」
 と、幸之助は言っていました。
「儲けることは大事や。それを忘れてはいかん。
 しかし。儲けが先にくると、
 経営はうまくいかないようになっている」
 つまり、指導者が志を立てて、理念の実現に向かう過程で
 その結果として利益が上がるものです。
 経営理念の確立が最も大事です。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
12月3日  「絶望を希望に変えるのが指導者の一念」
指導者とは、人を導き、人の上に立つ人のことを言います。
「人の上に立てば、煩わしいこともぎょうさん起こる。
だから決まって一人の方がよかったと思うもんや。
けれどもな木野君、一人の方が良かったと思う時は、
自分が負けている時やで」
指導者は、どんな絶望でも希望に変えていく一念がいるのだと、人の
上に立つ人間の心構えを学ぶました。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
12月2日  「自らの人生は自分の力で切り拓く」
人生は一度しかありません。幸之助は、口癖のように、
「木野君、自らの人生はな、自分の力で切り拓くことしか出来へん。
どんなに人様を頼っても、その頼る気持ちがあるかぎり、
人様からの共感を得ることは出来んのや」
自分の力で苦労を切り拓こうという精神が大切です。
指導者の在り方を学びました。