木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
10月31日 「人間の最も美しい姿は」
「頂上は一つでも、道は無数にある。
しかし、道は無数にあっても、正しいとは一つのところに
止まることをいうのだよ」
懐かしい幸之助の言葉です。
人間の最も美しい姿は、その人が精一杯正しいところに
止まって真剣に自分の仕事に打ち込んでいる姿です。
体験を通じて、身についたものは、その人だけに与えられた、
なにものにも勝る宝です。
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『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
10月30日 「自分が代わってやる」
「任せてもだめな場合には、自分が代わってやる。
具体的な指示をする。具体的な方法を提案する。
任せて任さずとはこのことや」
幸之助は、部下の足らざるを補って、初めて部下に責任をもって
仕事を任せられるものだと言っています。
七〇の力を持つ者には三〇の足らざるところを上司が補ってあげる。
つまり、三〇を放任してはだめなのです。
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木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
10月29日 「自分自身を説得する」
「君な、説得は他人にするものとはかぎらへんで」
と、言われたことがあります。
会社再建の折、私が行き詰まった時のことです。
人を説得することよりも、自分には、かぎりない無限の力、不可能を
可能にする力があると言い聞かせていけば、自分自身も納得して、
自然と大きな力が出てくるものです。
他人より自分自身を説得することが重要なのです。
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
10月28日 「易不易の法則」
幸之助ほど天地自然や、社会現象の易不易をつかんだ人も
いないと思います。
理念という不易の法則を守り、時代の変化には敏感に対応し
ていました。
自分を取り囲む境遇を受け入れ、与えられた今ここに、指導
者としての一念をもって生きることが何よりも大事なのです。
「木野君、世の中には変えてはいけないものと変えんといけな
いものがある。そこが経営の急所や」
と言われました。
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
10月27日 「常に仕入れ先を尊ぶ」
常に仕入れ先を尊ぶ。販売先を尊ぶ。
幸之助の基本的な考え方です。販売していただくお得意先も
大事だが、仕事に協力していただく共栄会社や仕入れ先を
大切にしていました。
ついつい上下の関係で、仕事をしてしまいがちです。
お互いがあってこそ、初めて仕事が成り立つものです。
幸之助は、いつもパートナーシップを、大切に仕事をしていました。