木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
5月4日 「日々新た」
東方電機再建の折、
「木野君、会社は規模の大小やお金のあるなしや人の多少が問題ではない。
最大の危機は経営者が弱気になり絶えざる努力と創造をしないからだ」
と、教えられました。
やはり一念を定めて行動するとき、
周りが勝手に変化を起こしてくれるのです。
環境や規模の大小を気にすることなく、
幸之助は人間の偉大な可能性と希望を見ていたのです。
「日々新た」
とは、このことだと学ばされました。
お客様の幸せと共に栄える
お客様の幸せが第一 この一念を貫きます。
お客様の快適な住環境の実現のためには、
いかなる努力も惜しみません。
お客様から、そして様々な方から
「ありがとう」
の言葉が集まるキョウエイホームを目指します!
月別アーカイブ: 2010年5月
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
5月3日 「不況の中にも成功は潜む」
如何なる不況の中にも成功が潜んでいるものです。
ただ我々にはどこにあるかを知らないだけです。
幸之助は、内なる志と社会の要請が一致すれば、
そこには不景気も景気もないと確信して、
世界の大恐慌の時も、
逆に成長発展をしていったのです。
不景気の後は必ず発展するものであり、
すべては生成発展するという、
宇宙根源の法則を信じていました。
正しいことをしていれば、
お客様に、社会に喜ばれ、貢献できれば、
宇宙根源の法則に乗れると信じます。
お客様の幸せと共に成長するキョウエイホームを目指します。
末本
致知
今回は、
二宮尊徳7代目子孫・中桐万里子さんの記事を転載させて頂きます。
新しい物の見方の勉強になりました。
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「子孫が語る二宮尊徳」
中桐万里子(二宮尊徳7代目子孫)
『致知』2009年2月号より
http://www.chichi.co.jp/monthly/200902_index.html
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私の先祖である二宮尊徳は、
人間がどう生きるべきかを、
生涯にわたり考え続けた人だと思います。
尊徳が人間というものを捉える際に、
様々な場面で使っていたと思えるモデルが
「水車の例え話」です。
水車の下半分は天の力、
つまり水の流れに従わなければ回りませんが、
上半分はその流れに逆らわなければ、
水車は水車の用を足しません。
そうして
「半分従い、半分逆らう」
という姿勢を取ることによって、
初めて水車は水車となり、
人間の生活を助けるものになるのです。
要するに、半分は天に逆らうことこそが
人間の務めである、と。
その当時は飢饉が続き、天に逆らっていく力を人間が
失っていた時代であった分、
尊徳は特にその部分を強調して訴えたのだと思います。
この水車の例え話は、物事を考えたり、
行動を起こしたりする際にも
大きなヒントになると思います。
どうにもならない部分はどこなのか、
どうにかすべき部分はどこか、
と二つのことをバランスよく考えていれば、
物事の本質がよく見えてくる場合が多いのです。
(略)
尊徳は、世界で初めての無利息貸しの
金融機関のようなものをつくった人だともいわれています。
無利息貸しであるにもかかわらず、
お金を借りた人から集まった報徳金と呼ばれるお金は、
どんどん増えていきました。
尊徳は、借りたお金を返して終わり、
というのでは天流に従っているだけで、
それは人間として本来あるべき姿ではないと訴えました。
「無利息でいい」といわれるところに、
ぐっと逆らってプラスアルファでお金を返してこそ、
人道なのだと。
例えば十両のお金を借りたとする。
月々一両ずつ返していけば十か月で完済する。
しかし尊徳は、そのまま残りの二か月も
同じように一両ずつ払って生活をしなさい。
そして、感謝の気持ちを行為で示しなさいと言うのです。
そのように完済後の二か月に払われた余分の二両で、
報徳金はどんどん増えていったのです。
するとお金を借りた人が、ただの助けられた人ではなく、
別の人を助ける側にもなれる。
そうやって尊徳は、
人間のプライドや尊厳をも復権させ、
困っている人たちを経済的にも
道徳的にも救っていったのでした。
致知
皆様、こんにちは。
月刊『致知』のメールマガジンより転載させて頂きます。
幸せへのキーワードは、
「笑い」と「感動」ですね。
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「笑う者の運命は光のごとく輝く」
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宅間正恭(たくま・まさやす=タクマ工務店社長)
『致知』2010年5月号「致知随想」
※肩書きは『致知』掲載当時のものです
http://www.chichi.co.jp/monthly/201005_index.html
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先日、ある経営者が
奥様を連れて事務所に駆け込んできた。
自分の会社が倒産寸前となり、
自殺を考えていたところ、
ある人から私に会うことを勧められたのだという。
見ると思い詰めた表情で、顔に死相を浮かべている。
私は彼にまず
「笑って死にたいか、泣いて死にたいか、どっちや?」
と尋ね、笑って死にたいと答えた彼を
近くの堤防まで連れて行った。
そして
「自殺するなら俺が見とったるで、ここで死ね。
そのかわり一つ約束しよう。
一緒に一時間ほど笑おうやないか」
と提案した。
おかしなことなど一つもないのに、
ただ笑うというのはなかなか難しい。
私も必死だった。
しかし、初めは泣き笑いをしていた彼から、
最後には本物の笑い声が聞かれ、
別れ際には「もう死ぬのをやめました」
という言葉を聞くことができ、ほっと胸を撫で下ろした。
* *
岐阜県大垣市で工務店を経営する私の元には、
毎月50名を超える人たちが全国から訪れてくる。
事務所の上のフロアで行われる先祖供養祭と、
締め括りに行う「笑いの練習」に参加するためである。
たとえ四面楚歌の状態でも、
笑える人は必ず逆境を乗り越えることができる。
これは66年の人生を生きてきた私の実感である。
笑うことの大切さを私に教えてくださったのは、
生長の家創始者の谷口雅春先生だった。
私が中学3年になったある日、
父がこれを読め、と渡してくれたのが、
先生のご著書『生命の實相』で、
その中の一節に私は強く胸を打たれた。
「笑う者の運命は光のごとく輝き、
しかめ面する者の運命は闇の底に沈衰する。
諸君はそのいずれを選ぼうとも
自己の好みに委された
まったくの自由を許されているのである。
光となって輝きたい者は笑うがよい、
闇の底に沈衰したい者は眉をしかめるがよい」
私は一人でも多くの人にこの教えを伝えたいと思い、
高校時代は、生長の家の青年会活動に
積極的に参加するようになった。
先生のお話は非常にユニークで、
何事も心の持ち方が大切だ、と常々おっしゃっていた。
例えば、登山の話をされる時はこんな調子である。
「皆さんは山を登ると思うから
エラい(しんどい)んや。
私は山がくだる、山がくだる、と思うから
ちっとも疲れない」
高校卒業後、名古屋の建設会社に就職した私に
独立の決意を与えてくださったのも、
やはり谷口先生だった。
ある講習会で、先生は当時の日本の漁業に
深刻な影響を与えた200カイリ問題に触れられ、
「遠くの海まで行かなくとも、
“心”で魚たちを呼んで、
日本の領海に来てもらえばいい」
と言われた。
同様に、仕事がしたい、
人のお役に立ちたいという気持ちがあれば、
必ずよい仕事が入ってくる。
私はそう考えて、36歳の時にタクマ工務店を設立した。
取引先との人脈もなく、
当初は仕事の注文も皆無だったものの、
「まず心に描け」という先生の言葉を思い出し、
瞑目してお客様の相談に応じている風景をイメージした。
笑う門には福来たる、といわれるように、
どんな時でもにこにこと笑顔を浮かべていると、
人は必ず声を掛けてくださるものである。
おかげさまで仕事は年々増えていき、
10年後には念願の会社組織にすることができた。
その恩返しにと、自宅の広間を「八笑道場」と名づけ、
冒頭に紹介した先祖供養祭と
笑いの練習を定期的に行うようになった。
さらに会社でも、毎日昼と夕方に
15分間ずつの唱和を行うようにした。
「繁栄だぁ、健康だぁ、千客万来大喜びだーっ」
と言って、皆でワッハッハ、ワッハッハ、と笑うのである。
そのおかげか、深刻な不況が続く建築業界にあって、
当社にはお客様から様々なご依頼をいただいている。
* *
ところで、八笑道場には様々な悩みや苦しみを
抱えた人たちがやってくるが、
私自身もその例外ではない。
いまから7年前のことだった。
私の会社で働いていた次女が、
交通事故で非業の死を遂げたのである。
事故原因は、運転をしていた若者の
スピード違反と脇見運転によるもの。
まだ28歳の若さで、
二人の幼子を残したままという悲痛な状況だった。
私の妻や娘の主人は、半狂乱になって次女の死を悲しんだ。
しかし、ここで私までがパニック状態に陥るわけにはいかず、
傷ついた家族を何とか支えていこうと気を奮った。
そして
「肉体はなくなったけれども、魂は生き通しや。
この世を早く卒業しただけやから、悲しんだらあかん。
相手を恨んだらあかん」
と言って聞かせ、皆、想像以上に早く、
深い悲しみから立ち直ることができた。
谷口先生はご著書の中で
「幸福でもないのに笑えないというな。
笑わないから幸福が来ないのである」
とも述べておられる。
これまでの人生はいいことがなかったからもうダメだ。
どんなことをしてもよくならないと
悲観している人をよく見かけるが、
人の人生は果たして
“過去”によって決まってしまうものだろうか。
どんなに苦しいことや辛いことがあっても、
自分の人生は“未来”からやってくる。
そう考えていつもにこにこと笑っていれば、
きっと運命は好転する。
すべての幸福は、
笑うことから始まるような気がしている。
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『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
5月2日 「最善の上に最善を尽くす」
ある時、幸之助に報告に行きました。
それなりに自分でも納得のいく結果でしたから、
当然ほめてもらえると思ったのです。
ところが
「木野君、もっと努力する余地はあるな」
と言われました。
幸之助は生き方の信条として、努力の上に努力を重ね、
それでもなお最善の上にも最善を尽くして、
新たな創意工夫をした人でした。
その一念に生きたとき、必ず事業は成功するものです。
私の場合は、したつもりが多く、
あとから、もっとこうしてたら・・・と反省する事があります。
お客様に喜んで頂けるよう、
努力を重ね、
最善の上にも最善を尽くします。
末本