『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
11月8日 「実行せなあかん」
「木野君、考え過ぎが一番だめや。ほどほどにしてまず実行してみることやな」
 
 幸之助はものごとをよく考え抜いた人でした。
 しかし、それ以上に自分を信じて実行した人だったのです。
 私の人生を振り返ってみても、当たって砕けろの心意気で再建を果たしたことを思い出します。
 よく考えることは大事です。
 でも、それ以上実行すること、ここに松下経営哲学があるのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
11月7日  「苦労はつきもの」
「木野君な、100人の部下がいれば100の苦労があり、
 千人の人を使えば千の苦労がるということ、覚悟せなあかんで」
 と、よく言われました。
 実際いろいろな部下を指導する立場の時、この言葉を戒めにしたのもです。
 社員を使うと思うと、問題が起きるものです。
 社員はかけがいのないビジネスパートナーです。
 
 そう思えば、苦労もまた楽しくなるものです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
11月6日  「自分の枠を外す」
幸之助をはじめ、多くの成功している人に共通するのは、
難局に出会ったり壁にぶつかったりした時、自分の常識つまり
自分の考え方の枠を外して、新発見したり解決したりしているということです。
考え方や心を窮屈にしてはいけません。
どんな時にも一度自分を離れて見つめ直してみることです。
信念を持つこと、自分の枠を外すこと。
この二つは矛盾しているようで真理なのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
11月5日  「相談しては叱られた」
人の上に立てば立つほど迷いが生じてきます。
私は幸之助によく相談に行きました。
ところが、自分の指導者としての一念を明確に持たないまま行くと、
「君はそれでも指導者か」
と、その場で叱られ たものです。いかなる困難であってもそれに対して進むべき時、
必ず自分なりの考えを持って事にあたることです。
そうすることで必ず道は開けます。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
11月4日  「苦労の連続」
「木野君、浮かぬ顔をしているなあ」
 
 私が苦労の連続をしていることを見抜いた幸之助に言われた言葉です。
 人の協力も得られない、運転資金にも事欠く状況の東方電機再建の時でした。
「君な、くよくよしても解決しない。苦労を楽しめるようになれば
 道が勝手に開くんや」