木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
12月25日 「信用第一」
幸之助が大事にしていたのは信用です。
逆にいいますと、一番恐れていたことは信用を失うことでした。
それだけに社員教育を徹底していました。
一人の社員のちょっとした言動で一瞬にして失うわれるのが信用です。
「木野君な、信用を作り上げることは難しい。
しかし、一度失ったモノは、返ってこないと思って商売せんとな」
今でも耳元でよみがえります。
月別アーカイブ: 2011年12月
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
12月24日 「人間力が大事やで」
人間力とは実践する力、未来を創り出す力だとも言えます。
幸之助は、「その人の考え方と日々の送り方の総和である」
と定義しています。
「木野君な、人間力を磨かんといかんで。それが一生の人間の
仕事や」と、いつも言われていました。
幸之助は評論家ではなく、人間力をもった実践者だったのです。
理屈ではなく、実行して結果を創る力のある人でした。
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
12月23日 「松下経営哲学を語れ」
私は平成10年に幸之助の夢を見ました。
まだ若いとき、私のことを「熱心な子でしてね」と紹介して
くれたのです。
本当に今、思い出しても歓喜に絶えません。
94歳で亡くなるまでの44年間、振り返ると迷惑ばかりを
掛けていました。
しかし、側にいる機会が多かったせいか、よく叱られ、そし
て育てられました。
松下経営哲学を語り継ごうと決意したのは、夢を見た時
からです。
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
12月22日 「結果だけでは」
幸之助は結果を大切にした人です。
しかし、経営理念に反する結果を評価しませんでした。
私はファクシミリの開発の時に結果を急ぎました。
大赤字ですから、なんとか良い結果を創ろうと思ったからです。
しかし、どんなに自社に有利なことでも、よく叱られました。
「神が許さん」という言葉で注意されたこともあります。
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
12月21日 「一念が大事」
一事が万事と言いますが、一つのことに集中して努力している
人は、時間の差はあっても必ず成功します。
幸之助はこうした天地の理法を感じていたと思います。
私があきらめそうになると、「道を変えたらあかん。どんな逆境
に出会っても、初心にかえって最後までやり遂げるんや」と、励
ますように諭してくれました。
あれもこれもと、気の多い人のことを器用貧乏と言いますが、
一念が大事です。