木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
12月9日 「世話好きにならんとあかん」
幸之助は、縁と恩を大事にしました。
それだけに人間の心に敏感でした。
「木野君な、自分が成功しようと思うたら、
先ず世話好きにならんとあかんで、
人間は与えたものしか返ってこんのや」
指導者の条件は、面倒見の良い人になることだと教えられました。
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『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
12月8日 「泥棒も三分の利」
幸之助は叱り方の名人でした。
時には、顔を真っ赤にして烈火の如く叱っていましたが、
人間を叱ったりものごとを叱ったりしません。
「君のこのやり方は、松下経営理念に沿っていない。
経営理念に沿って仕事をして、初めて仕事というんや。
君は仕事をしてへんやないか」
相手を叱るとき、泥棒にも三分の利があると心がけ、心
の中で許しながら叱っていました。
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
12月7日 「自ら断崖の淵に立て」
不景気になると、もうだめだとあきらめる人がいます。
幸之助は、長い人生の中で五度の逆境を体験してい
ます。
「まわりの影響でじわじわと断崖に追い詰められたら、
どんな人間もいい考えは浮かんでこん。断崖の淵に
自らの意志でたつんや」
自らを追い詰めて断崖の淵に立てば、そこから独創性が
生まれてくるのです。
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
12月6日 「神が許さん」
幸之助は、共存共栄を信念としていました。
私はファクシリの世界シェアーを独占する方法はないかと、
あれこれ真剣に考えていました。
しかし、その考え方を知ると、烈火の如く叱られました。
「自分が独り占めしようとすれば、世間は
許すかもしれないが、神は絶対に許さん」
今でも、
「世間は許しても神が許さん」
という言葉が心に残っています。
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
12月5日 「トラブルの解決が経営や」
自分の条件だけを考えて、問題を解決すればよいと
考えていると、いつの間にか周囲に対する配慮が足
りなくなります。
「問題の解決は、試練の一つと思うこと。その試練を
乗り越えるには、周りの協力が必ずいること。問題解
決のコツは、常日頃から周囲に配慮しておくこと」
幸之助は、トラブルや問題解決の名人でした。