『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
4月8日 「君、人好きか」
「君、女の人、好きか」
 と、聞かれて、好きですと答えました。
「男の人はどうか」
 と、聞かれて、好きですと答えました。
 幸之助は、されに
「嫌いな人も好きか」
 と、聞いたので、ノ―と答えました。
「君、会社に入ったら男も女も嫌いな人でも、
 全部好きにならなアカン。仲間やで。
 家族と一緒やで。それが出来ないと本当の経営が出来ない」
 と、教えてくれたのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
4月7日 「善・悪と共に共存するのが世の中」
 善・悪とともに共存するのが世の中です。
 悪は善をつぶそうと狙っているのです。しかし、
「世間の風評に惑わされてはならぬ。悪に振りまわされたら、
 自分まで悪に染まってしまう。
 だから、徹して誠を尽くせ。
 そしたら、悪は自然と消滅する」
 と言われ、
「自分の世界に閉じこもっていたら、
 人間の美しい花は咲かないよ」
と幸之助は諭してくれました。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
4月6日 「夢は実現するもの」
夢は実現するものです。
夢を希望に変え、さらに深く決意して、具体的に目標を定めるのです。
そして強く実践し、それを繰り返して行うところに、初めて夢は実現そ
るのです。
「何事も苦労したぶんだけ、道は開けてくる。すべてを素直に受け入れることや」
と、幸之助は心の持ち方を大切にして経営していました。
邪念をすてれば夢は必ず実現するもの、と信じ切ることです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
4月5日 「つい、人間は弱気になってしまう時がある」
つい、人間は弱気になってしまう時があります。人間は
頭がよいので、頭の中で勝手に「出来ない理由」を考えてしまうものです。
「決意する時は頭で考えないことが大切や」
と、幸之助はよく言っていました。いつも全身で決意していたのです。
「決意は、魂で『こうする』と信じ、実行してこそ実現するものだ」
と、厳しく教えられたものです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
4月4日 「人の話を聞いて成長するもんや」
「君なぁ、人間というもんは、人に会って人の話を聞いて、
成長するもんや。
人を育て、人を生かすという事は、人の話を聞くことから
始まるのやで。
だから、人の話はよく聞くものや。
僕の耳は、人の話を聞くたびに、だんだん大きくなったんや」
と、幸之助は大きな耳を動かして見せました。
衆知を集める経営のポイントは人の話を素直に聞くことから
はじまるのだす。