木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
12月15日 「変革する」
幸之助は絶えず変革を続けた人でした。お金があっても、
商売がどんなに繁盛しても、変革の手を緩めることはあり
ませんでした。
ある日、「木野君な、変えようとすると何でもスムーズにい
かん。必ずゴタゴタが起きる。ほとんどの人が穏便に変革
しようとするけど、問題を起こすために変革を打ち出すん
やで」と、言われました。
何事も覚悟なくしては成就しないのです。
月別アーカイブ: 2012年12月
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
12月12日 「変わったことはないか」
会社を取り巻く環境は目まぐるしく変わっています。
よく会社へ行くと、挨拶代わりに
「変わったことはないか」
と聞きます。幸之助は真剣に変化に対して質問をしていました。
しかし、よくよくその態度を観察していますと、
変化を先取りする姿勢が大事だと言うことに気づかされました。
変化を知った時は遅れているのです。
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木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
12月14日 「人に光を当てんといかん」
人に光を当てると言うことを、幸之助に言われたとき、まさか
懐中電灯で照らすのかと、若気の至りで思いました。
そうではなく、人間をすべての中心に据えて、ものごとを考え
ろ、という意味でした。
「木野君、あの○○君は今どうしてるんや。人間がおとなしい
から、何か困ってることないやろな?」
幸之助の人間主役の経営を実感した瞬間でした。
心優しい「仁の人」でした。
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
12月13日 「自分をチェンジするんやで」
幸之助は、私が松下電送の社長時代に、「木野君な、
経営理念に祈って祈って、人ではなく自分をチェンジ
するんやで。チェンジするのは自分の生命や」と、よく
言いきかせてくれました。
自分の生命をチェンジするとは、考え方をチェンジす
ろという意味でした。
そうして、宇宙根源の法則に乗って、勝手に道が開け
てくるのです。今思うと、幸之助は短い言葉で、深い深
い生き方の極意を伝えてくれていたのです。