『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
3月7日 「事業は無理したらアカン」
「事業は、無理したらアカン。また、人に借りをつくってはアカン。
 人様には貸しをつくりなさい。ギブ・アンド・テイクというが、
 僕は、これまでギブ・ギブ・ギブでやってきたよ。だから後悔しないですんだ」
 経営の極意は、「自然に従う」ことから始まるのです。
 理に叶う念いをもってこそすべては成功します。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
3月6日 「君、一度社長を辞めたらどうや」
「君、一度社長を辞めたらどうや」
社長が変われば、会社は変わるからです。
幸之助は、
「『日々、是新』が自然の法則だから、
毎日、異質化して、初めて企業は日々成長するもの」
と考え、自ら毎日、進化するために、挑戦していました。
「企業には、明日を保証するものはない」
と、みんなが笑顔で、喜び合える日を夢見て、
「僕は何回も社長(自分)の首を切ったよ」
と言っていました。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
3月5日 「安全と安心とは違うで」
「木野君、安全と安心は違うで」
と、幸之助はいつも言っていました。
安全は技術的に、理論的に証明され、説明されないとだめです。
しかし、安全だからと言って、お客様に安心してもらえるとはかぎりません。
安心は、お客様の心に唯一、
「人間的信頼感」
が生まれた時に、初めて心が安らぐのです。
これを安心というのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
3月4日 「君に会社をつぶす権利はない」
君に死ぬ権利はない、
僕には君を生かす義務がある。
君に会社をつぶす権利はない。
僕には、社員を幸せにする義務がある。
事業は、絶対に成功しなければならない。
なぜならば、社会のSOSのシグナルを、
解決するためにあるのだから―。
幸之助は、いつもこう自分に言い聞かせていました。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
3月3日 「刻々と手を打つ」
幸之助は小さなことまで、やかましく指導していました。
それが、経営の基本だからです。
刻々と手を打つ、刻々と報告を受けて、指示をする。
指示を受けて、手を打って、報告する。
報告を受けて、また指示を出す。
「五つや、六つの手を打ったぐらいで万策尽きたとは言うな。
少々のことで、万策尽きたと思ったらあかん。困っても困ら
ないことや」。
そう言っていました。