木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
3月18日 「どんな道かは知らないが」
「自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。
どんな道か知らないが、他人には歩めない。
自分だけが歩める、二度と歩めぬ、かけがいのないこの道」―。
これは幸之助の有名な言葉です。
幸之助は、「人間の足は、前に進むためにある」と、ひたすら歩
み続けたのです。だから自然と道が開けていったのです。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
3月18日 「どんな道かは知らないが」
「自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。
どんな道か知らないが、他人には歩めない。
自分だけが歩める、二度と歩めぬ、かけがいのないこの道」―。
これは幸之助の有名な言葉です。
幸之助は、「人間の足は、前に進むためにある」と、ひたすら歩
み続けたのです。だから自然と道が開けていったのです。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
3月17日 「一つの失敗の後ろには」
「一つの失敗の後ろには、数えきれない成功の可能性が
あったのだ」と、幸之助はよく言っていました。
なぜなら、「失敗とは『宇宙根源の法則』に乗っていないか
ら」なのです。
「夢見る力があるかぎり、きっと何かが助けてくれる」と、素
直な心になって生きたのが幸之助でした。
素直な心で、「宇宙根源の法則」に乗ればすべての生命を
輝かしてくれて、目の前を明るくしてくれるのです。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
3月16日 「失われた利益」
「君がやっているから、うまくいかないと考えたことがあるか。
他の人だったら、もっとうまくやってるかもしれへん。
そのぶんだけ会社に損をかけてるんやで」
と、幸之助は言いました。
ドラッカーの言う「失われた利益」です。
愚人である私は、幸之助という偉大な師のもとで暮らしながらも、
少しも真理をつかんでいなかったのです。
私の心の中には傲りがありました。
傲慢は会社を潰すのです。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
3月15日 「経営は、いつでも右肩上がりやで」
「経営に成功するということは、いつでも右肩上がりやで」
「毎日が真剣勝負やで」
「日々、決算や。いや、瞬間決算や」
幸之助は、一瞬一瞬の行動に、成功のすべてが掛かって
いると考えていました。
「一瞬一日の如し、一言は万言にひとし等し」
と理想を掲げながら、現実を変えていったのです。
何事も「基本」ができていなければ、上達もないし発展もありえません。
「基本」とは「判断・行動・方法などのよりどころとなる大もと。基礎」と国語辞典には記されています。「基本」を用いた熟語には「基本給」「基本財産」「基本的人権」「基本法」「基本単位」「基本ソフト」等々があり、要は「もと」となるものです。
ゴルフはグリップ、アドレス、ボールポジション、スイング、野球はキャッチボール、素振り、サッカーはリフティング、書道では筆法などが基本といえるでしょう。当然のことながら「基本」ができていないと「応用」が利きません。
倫理法人会活動の基本としては各種の活動マニュアルがあります。「経営者モーニングセミナーマニュアル」にはまず、「経営者モーニングセミナーの意義」が記されています。
「自らが自己革新を図り、企業と家庭の健全な繁栄と地域社会の発展、ひいては日本創生に貢献するリーダーを育成するために、
一、純粋倫理の学習・実践の場
二、朝型の生活習慣を体得する場
三、異業種交流・情報交換
と意義・目的が示されています。
また、純粋倫理を学ぶ「基本テキスト」は『万人幸福の栞』です。倫理法人会組織の基本単位は「正倫理法人会」が百社以上、「準倫理法人会」は五十社以上です。
こうした基本ができているか否かで、発展・成長などに差異が出てくるのです。
建築物も同様です。基礎がいいかげんな場合、建築物が高くなればなるほど傾きが大きくなります。基礎が脆弱だと、上屋が大きくなればなるほど崩れやすくなります。つまり「基本」や「基礎」とその上にあるものは同体だということができます。
建築物の傾きで有名なのは、イタリアのピサ市にある大聖堂・通称「ピサの斜塔」です。傾きの原因は地盤の土質が不均質であったということです。南側の土質が柔らかく、年月を経るうちに南側への重量負担が大きくなって傾き始めました。
その傾きを食い止めるために一九三五年より工事が始まり、二〇〇八年に地質学者より倒れる危険が回避されたとの見解が出されたそうです。その期間は何と七十年もかかったのです。
どんなに立派な建築物であっても、「基礎」が強固でないと崩壊してしまいます。また、傾き始めたらその速度は増すばかりで、改善・修復には膨大な労力が必要となるのです。
企業、家庭、社会、国家、組織活動の営みも、「基本」や「基礎」が最も重要な要素です。そして言うまでもなく、人間社会の健全な発展・繁栄の基本は「倫理」だと考えられるでしょう。
この基本ができているかどうかをチェックし、強固な基礎を築いて、さらなる発展を目指そうではありませんか。