『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

4月24日 「かくすれば」

かくすればかくなるものとしりながら、やむにやまれぬやまとだましひ  安政元年4月24日「獄中より※家兄伯教に上る書」

【訳】

このようなこと(※下田事件のこと)をすれば、このようになるということは知ってはいた。しかし、それでもやらねばならなかったのは私の大和魂ゆえである。

※1 この歌は実際には、安政元年(1854)4月15日、下田事件後、下田から江戸伝馬町獄へ護送される途中、泉岳寺の前を通過した時に歌ったものである。

※2 兄 杉梅太郎。字は伯教。生涯、松陰を理解し、助けた。後、民治と改名した。

※3 安政元年(1854)3月27日の夜半、松蔭が下田停泊中の米艦に乗り込んだ事件。密航とされているが、私の研究では、ペリー刺殺が主目的であった。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

4月23日 「決算があるから人間は生きられる」

決算があるから、人間は生きられる。
決算は、ある時期の決着をつけてくれる裁判官です。
だから、過去は引きずらない。引きずってはいけないのです。
「一歩前進」それは、猛然と眼前の壁を破ることです。
新しい波を起こすことです。
勝って、勝って、勝ち続けることが生命の本源なのです。
そう教えられると不思議に力が湧いてきました。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

4月23日 「事省くべく」

事省くべく、事省いて而して志専らにすべし。志専らならば則ち奇策雄論論往々将に得る所あらんとす。 嘉永4年4月21日「※阿兄に与ふ」

【訳】

くだらない世事は省略するべきである。省略して、今抱いている志に専念すべきである。専念すれば、奇抜な策略やすばらしい考えが、やがて思い浮かぶことであろう。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

4月22日 「定年もなければ引退もない」

経営者には、定年もなければ引退もない。
毎日が戦いだ。
動けなくなるまで戦いだ。
戦い抜いて、戦い抜いて、初めて勝利の栄冠を手にする
ことが出来るのだ。
社員の幸せと、お客様の笑顔を得るために―。

最後の最後まで、心を砕いてこそ、上に立つ指導者と言
えるのです。
幸之助は、94歳まで現役でした。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

4月22日 「勇なくんば」

人苟も勇なくんば、仁智並びに用をなさざるなり。 安政3年5月20日「講孟劄記」

【訳】

人は真の勇気というものがなければ、慈しみ、思いやりの心や物事を理解し、是非・善意を弁別する心をもっていたとしても、何の役にも立たない。