『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

5月30日 千人になれば頼みます

私が代表取締役になった時、就任祝いにと
いただいた言葉です。
「一〇〇人までは命令、一〇〇〇人になれ
ば頼みます。
一万人にもなれば、拝む心がなければ、人
は動かない。よく覚えておきや」
人は指導者の「心の姿勢」を見て、動くも
のです。
指導者は、いつ如何なる時でも、希望を与
え続けなければなりません。
これが、経営者です。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

5月30日 「士道と云ふは」

 

士道と云ふは、無礼無法、粗暴狂悖の偏武にても済まず、記誦詞章、浮華文柔の偏文にても済まず、真武真文を学び、身を修め心を正しうして、国を治め天下を平かにすること、是れ士道なり。  安政3年8月以降「武教全書講録」

【訳】

士道、武士として踏み行うべき道義というものは、礼儀にはずれたり、道理に合わなかったり、荒々しく乱暴で、道義に背いた非常識な言動をするような偏った武ではいけない。また、そらんじるばかりで、これを理解することに努めず、また実践しない学問や、上辺ばかり華やかで内容がない、という偏った学問でもいけない。真の武、真の学問を学び、身を修め、心を正しくして、国家を治め、天下を平らかにすること、これが士道である。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

5月29日 「経営者として
一番大事なことの一つは」

経営者として一番大事なことの一つは
仕事の権限を部下に委譲し、なおそれに
対して、全責任を自らが持つ心意気です。

「任して任かさず」は、幸之助の哲学です。

部下の専門は、100パーセント任せ、部下の
足らざるところを補ってこそ指導者です。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

5月29日 「深き者は」

 

世人の、事を論ずる、浅き者は事の成敗を視、深き者は人の忠奸を視る。かくの如きのみ。  安政3年「叢棘随筆」

【訳】

世間一般の人があることを論ずる際、心ない人は勝ち負け、つまり、結果を重視して見る。心ある人は、まごころかよこしまな心かを重視する。こんなものである。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るかー

5月28日 「多くの人の智慧を」

多くの人の智慧を、自分の遂行しようとする仕事に活かすためにどうすればよいか、
幸之助はそれを常に考えていました。
今までの自分を捨てて、数字を忘れ、真っ白のキャンパスに、
素直な心で描けばよいのです。
そうすれば、多くの人の智慧は、自然と集まってきます。