『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「父母を不是と思はぬ」 

「天下に不是の父母なし」と云ふ如く、人子の心にては毫末も父母を不是と思はぬこそ孝と云ふべし。  安政2年9月7日「講孟劄記」

【訳】

「世の中に正しくない父母はいない」というように、人の子の心においては、ほんの少しでも父母を正しくない、と考えないことこそ孝行というべきである。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

5月13日 「共感と感動の経営が最高」

「共感は、他者の人格を認めた時生まれ、
感動は、自分の感性が動いた時に生まれる。
この二つの心が織りなす経営が、最高の結果を
生むことを、忘れないでほしい」

幸之助は、「共感と感動の経営は、すべてを
成功に導く」と言っています。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

5月13日 「心ならずの処に」

 

都て人は心ならずの処に真情は発するものなり。慎まざるべけんや。是れを慎まんとならば、亦平素独りを慎み誠を積むにあるのみ。 安政3年6月4日「講孟劄記」

【訳】

全て人というものは、思いがけないところで不用意に、そのいつわりのない心(本心)を現するものである。慎まなければならない。慎もうとすれば、また、日頃、自分自身を慎み、まごころを積み重ねていくだけである。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

5月12日 「社長の一念ですべては決まる」

会社を引っ張っていくのは、社長ではありません。
社長の思想であり、魂なのです。
ほとばしる強き一念によってのみ、人は動くものです。
幸之助は、年頭の経営方針を、一番重要視していました。
そして、経営理念をいつも力強く語っていました。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

5月12日 「塾とは」

今の学ぶ所の※四書五経は、皆聖人の学なり。
然るに善の善に至らざるは、塾の一字を闕くなり。
熟とは口にて読み、読みて熟せざれば心にて思いひ、思ひて熟せざれば行ふ。
行うて又思ひ、思ひて又読む。誠に然らば善の善たること疑ひなし。 
安政3年3月28日「講孟劄記」

【訳】

今人々が学んでいる四書五経は、孔子、孟子が説いた教えを記したものである。
それなのに、善の善たる境地に達することができないのは、
「熟」という一字を欠いてい るからである。
「熟」とは、口で読み、読んで熟さないなら、思索、
つまり、物事のすじみちを立てて深く心で考え、思索しても熟さないならば行動する。
行動して、また、思索し、思索してまた読む。
本当にこのように努力すれば、「熟」して、善の善なる境地に達することは、疑いないことである。

※四書とは、『論語』・『孟子』・『大学』・『中庸』。五経は、『易経』・『詩経』・『書経』・『春秋』・『礼記』をいう。