『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「唯だ人の善のみを見る」

 

余平素行篤敬ならず、言忠信ならずと云へども、天性甚だ柔懦迂拙なるを以て、平生多く人と忤はず、又人の悪を察すること能はず、唯だ人の善のみを見る。 安政3年6月7日「講孟劄記」

【訳】

私は日頃、行いは忠実でも慎み深くもなく、言葉は誠実でも正直でもないが、生まれつき、大変臆病で、世間の事情にうとく、愚かな性格なので、普段は人と衝突しないようにしている。また、人の悪い所を探し出すことができず、ただ人のよき所だけを見るようにしている。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野親之 著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

5月16日 「悪魔が居座っているのです」

地団駄踏んで、悔しがる時もあります。

泣いて、怒っても、収まらない時もあります。

心の中に、悪魔が居座っているのです。

そんな時には、事業を起こした創業の精神
に立ち返り、経営理念に祈り切っていけば、
自ずから気が静まり、あるべき経営者の
姿が観えてきます。

その時が、チャンスなのです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

5月16日 「政を為すのは要は」

 

政を為すのは要は、人々をして鼓舞作興して、各々自ら淬励せしむるにあり、(中略)而して其の術・賞罰の二柄にあり。  安政3年5月28日「講孟劄記」

【訳】

政治を行う上でのポイントは、人々を激励してやる気にさせ、それぞれが自分から努力しようという気持ちにさせることである。(中略)そして、その方法は、褒めることと叱ることの二つである。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「志を立たば」 

苟も能く志を立たば、為すべからざるの事なく、為すべからざるの地なし。  嘉永4年8月「※中村士恭の国に帰るを送る序」

【訳】

仮にも志というものが立ったら、(なすべきことで)行うべきではない事柄はなく、また、それを行うべきではない土地はない。

※長州藩士 中村百合蔵。士恭は字。松陰の友人。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野親之 著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

5月15日 「なぜ、成功するのか」

なぜ、王道の経営をやれば成功するのか、
それは人間の良心が顔を出すからです。

そして、人間生命の美しい輝きが、大きな
エネルギーを引き出すからです。

幸之助は、「皆が豊かに、楽しく、暮らして
いくには、譲り合いと、辛抱と、奉仕の精神
が必要だ」と、人の道を説いています。