『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「人材を聚むるは」 

人材を聚めて国勢を振ふは今日の要務たり。而して人材一たび聚まらば、則ち国勢振ふ期せずして振はん。人材を聚むるは其の器に随つて之れを叙用するに如くはなし。 安政5年12月「学校を論ず 附、佐場」

【訳】

才能のある人々を集めて、国家の勢いを盛んにすることは、今日の重要な務めである。そして、人材が一旦集まれば、国家の勢いを盛んにしようと思わなくても、自然に盛んになるものである。人材を集めるには、その器量に応じて、これを任用するのが一番である。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「備はらんことを一人に求むるなかれ」 

備はらんことを一人に求むるなかれ。(中略)古語にも、「庸謹の士を得るは易く、奇傑の士を得るは難し」と云へり。小過を以て人を棄てては、大才は決して得べからず。(中略)如何なる善政良法も、賢才の人あつて是れを行はざれば、行はるるものに非ず。  嘉永2年6月4日「武教全書 用士」

【訳】

あらゆる能力が備わっていることを、一人の人に求めてはいけない。(中略)昔の言葉にも、「平凡で慎み深い人を得るのは簡単だが、すぐれて傑出した人を得るのは難しい」といっている。ちょっとした失敗を理由に人を見捨てていては、すばらしい才能をもった人は決して得ることはできない。(中略)どんなによき政治や法であっても、りっぱな才能のある人がこれを実施するのでなければ、決してよく行われるものではない。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

6月12日 「説得力を生む基本は」

説得力を生む基本は、これが正しいのだ、
こうしなくてはいけないのだ、という強い信念
なのです。

自分の使命は何か、どう生きるべきか、
幸之助は、松下の経営理念に反していないか、
常に自己観照していました。

すべての判断基準が経営理念だったのです。

「君は松下の経営理念に反している」と、
いつも叱られていました。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

6月12日 「慨然として」

 

慨然として国天下を以て自ら任ずべし。  安政3年8月以降「武教全書講録」

【訳】

気力を奮い起こして、国家、天下の維持・発展を、自分の責任として自覚しなさい。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

6月11日 「商売の秘訣の一つは即断即決」

商売の秘訣の一つは即断即決、しかし、合わせて三度念を押す
慎重さも必要です。
幸之助は、いつも即断即決していました。
それが出来たのは、いつもその仕事のあるべき姿を求めてブレ
なかったからです。
また、それまで何回も何回も、考えて考えて、決断していたのです。
宇宙の大きな視点と、三度念を押す慎重さこそ商売の秘訣です。