『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

5月31日 「悩みあればこそ、道は無限にある」

「悩みあればこそ、道は無限にある」と、幸之助は人間の
可能性、偉大さ、素晴らしさに経営の基本を置いています。
「組み合わせは無限、人の力も無限、だから、経営に不可
能はない。すべてを蘇生させれば、道は無限に生きてくる。
そのすべての源は、人間だと。
経営は、人間が人間のために行う最高のものだ」と言い続
けていました。
悩みが人を強くし、悩みが希望をつくり、悩みが幸せをつくる
のです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「其れ徳のみ」 

士、達しては天下を兼ね善くし、窮しては其の身を独り善くす。独善の志ありて、而して後兼善の業あり。窮達を貫きて而して志業を成すもの、其れ徳のみ。  安政2年7月4日「※徳、字は有隣の説」

【訳】

武士は、目指していた世界に到達した時には、国家全体を善導し、逆に、困窮している時は、我が身を正しくするものである。まず、我が身を正す、という志を果たして後、国家全体の善導をなすことができるのである。困難極まりない状態を堪え忍び、志を完遂させるもの、それは徳だけである。

※富永有隣。徳は名。野山獄の同囚。出獄後、松下村塾で松蔭を助けた。