『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「仁義同根」 

仁義同根にして、遇ふ所にて因りて名を異にするのみ。父子には仁と云ひ<親と云ひ慈孝と云ふ、皆仁なり>君臣には義と云ふ其の実は一心より流出する所なり。  安政3年3月22日「講孟劄記」

※<>内は割註。以下同。

【訳】

仁と義は同じ根から生じたものであり、対象によって名前が違っているだけである。つまり、父子の間では仁といい、<親しむといい、また、親を慈しみ孝を尽くすというのも、皆、仁のことである>君臣の間では義という。それらの実際は、一つのまごころから出たものである。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「死して後已むの四字は」

 

死して後已むの四字は言簡にして義広し。堅忍果決、確乎として抜くべからざるものは、是れを舎きて術なきなり。  安政2年3月「士規七則」

【訳】

死而後已の四字は文字は簡潔であるが、その意味する所は大変広い。意志が強く、我慢強く、思い切りがよい。また、しっかりしていて、容易に動かされない男子たるやめには、これをおいて、他に手段はない。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

6月14日 「わからないことは人に尋ねる」

自分でわからないことは、人に尋ねる。
素直な気持ちで聞き、静かに考えれば、行くべき道は、
自ずと決まるのです。
幸之助は、何でもよく私に聞きました。
聞かれた方は、嬉しくなって、一生懸命に答えます。
人生問答は、確かにその人を向上させます。
これが成功の方程式です。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「武士の嗜み」 

聖賢の書を読みて切磋琢磨する処、是れに出でず。是れを武士の嗜みと云ふ。  嘉永3年8月20日「武教全書 守城」

【訳】

聖人や賢人など、立派な人の書を読んで身心を磨く、これ以外にはない。これを武士のたしなみという。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

6月13日 「熱意だけは
最高でなければならない」

経営者は、経営に対して熱意だけは最高で
なければなりません。

「この子は、熱心な子でしてね」と、幸之助は、
私を紹介する時にいつも言っていました。

後でわかったことですが、これは慰め言葉
だったのです。「熱意がすべてだ」と。
熱意が人の心を動かし、会社を動かすの
です。
指導者は熱意だけは最高でなければなり
ません。