『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

8月4日 「たとえ失敗したとしても」

幸之助は、「たとえ失敗したとしても、それはある一定期間の
失敗である。だから元気を出して、もう一度挑戦したらええんや。
まわりまわって生成発展ともなり得る」と言っていました。

不景気でも良いものは売れるのです。
だから、品物がよく、価格も適切なら、不景気でなくなります。
成功の道は、知恵と、愛と辛抱なのです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月3日 「士苟も仕籍に登らば」 

 

清人管同云はく、「士苟も仕籍に登らば、当に一二節の卓々として伝誦すべき事を為すべし。若し終身縻然として、諸俗吏の後に従はしめば、栄達すと雖も、何ぞ言ふ
に足らん」と。  安政3年9月10日「※中村道太に贈る」

【訳】

清国人の管同がいった。「武士たるもの、仮にも武士として仕官するのであれば、一つか二つは、節義が高く抜きんでた男だったと、人々が後々までも語り伝えるよう
な生き方、仕事をこそなすべきである。もしも生涯、消極的な気持ちで、くだらない役人の後ばかりに従うのであれば、どんなに立身出世しようにも、どうして評価する
ことなどできようか。できはしない」と。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

8月3日 「企業の赤字は」

企業の赤字は、人間でいえば、体から血が出ている
状態です。
「すぐ止めなければ、出血多量で死んでしまう。赤字は
罪悪だ」と、幸之助はいつも激しく叱っていました。

日々努力を重ね、あと一歩で完成する仕事も、止めを
刺す努力を怠れば、瞬時に無に帰してしまうものです。

来月赤字をなくすと言っても、赤字経営者には明日は
ないのです。
経営は真剣勝負だと、繰り返し教えられました。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録― 

「十分の得意は」

天下の事何に依らず、十分の得意は甚だ難き事にて、千載一遇と申すべく候。   嘉永2年8月カ「※守永弥右衛門」

【訳】

世の中のことは、何であっても、全て自分の望み通りになるということは、大変難しいことである。千年の長い間に、わずかに一回しかないくらい、容易にその機会に会えない、というべきものである。

※ 長州藩士 荻野流砲術家。松陰は17歳の頃、守永に従学した。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

8月2日 「人間だから行き過ぎることもある」

「人間だから行き過ぎることもある。そういう場合は、
すぐ引き返すこと、その見極めがなによりも大切だ」
と、幸之助はいつも言い聞かせていました。

「今が、最善だと思っても、それは、今日の最善であり、
明日の最善ではない」
ものごとは日々進歩しているのです。
生成発展しているのです。
いつ如何なる時でも学び続ける大切さを教えられました。