『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月2日 「心交」

人は人の心あり、己れは己れの心あり。各々其の心を心として以て合い交はる。之れを心交と謂ふ。  安政3年8月18日「※黙霖あての書翰」

【訳】

人には人の心がある。自分には自分の心がある。それぞれが、相手の心を心として交際すること、これを心の交わり、という。

※ 安芸国長浜(現広島県呉市長浜)出身の勤王僧宇都宮黙霖。松陰は萩の野山獄で、文通を通じて黙霖から思想的影響を受けたといわれる。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

8月1日 「結局は社長一人の責任」

会社の経営の良否は、結局は社長一人の責任です。
部は部長、課は課長一人の責任なのです。

責任者は言うべきを言うだけでは足りないのです。

幸之助は、「相手に深い感銘を与える話をしてこそ指導者なのだ」と
教えてくれました。
感銘あってこそ共感が生まれ、経営の良否が決まるのです。
人間としての美しさを磨きあげ相手に深い感銘を与えるのが、社長の責任です。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月1日 「大将は心定まらずして叶はず」

大将は心定まらずして叶はず、若し大将の一心うかうかする時は、其の下の諸将何程智勇ありても、智勇を施すこと能はず、百万の剛兵義士ありと雖も、剛義を施すこ
と能はず。 

嘉永3年8月20日「武教全書 守城」

【訳】

大将たるものは、決心しなければならない。もし大将の心がふらふらしている時には、その下の将軍らに、いくら知恵や勇気があっても、それを実際に施すことはできな
い。いくら百万もの人並みはずれた強い兵や節義をかたく守る武士がいても、それを実際の行動に移すことはできない。