『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「復た能く為す」

後世の人、智慮短浅、一旦敗衂すれば志気頓に沮喪し、復た能く為すことなし。 安政2年7月2日「講孟劄記」

【訳】

(昔からみれば)後の世である今の人は、先々のことや細かなことまでよく考える知恵が足りず、浅い。一回、(戦いに)負けると、志、やる気はすぐにくじけてなくな
り、再びやろうという気持ちになることはない。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月20日 「互いに寛容致し」

多人数の中には、自然気性の不同も之あるもの候へども、此れ等の類大概私心より起る事に候へば、互いに寛容致し、隔心之れなき様相心得、先進を敬ひ後進を導き候
儀、肝要たるべく候事。 嘉永元年12月「兵学寮掟書条々」

【訳】

多くの人がいる中には、自ずと気持ちの合わないものもいるだろう。しかし、これはたいてい、私心、俺が俺がという、私欲をはかる心から起こることである。そこ
で、お互いに咎めだてしないようにし、へだてのある心を起こさないよう、気を配ることが大切である。また、先輩を敬い、後輩を正しく導く、ということが非常に大
切である。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り越えるか―

8月20日 「商品がどのように使われているか」

自分たちが、苦心して生産した商品が、世間でどのように
使われているか、もっともっと詳しく知ることが、経営の第
一歩だと、幸之助は強い関心を払っていました。
「商品はかけがえのない子供のようなもの」
世間ではどのように役立っているのか、どう評価されてい
るのか。
そこに、商売のすべてが結集されているのです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月19日 「国事は極めて重し」

夫れ国事は極めて重し、苟も国に為すなくんば、朋友を得と雖も悦ぶに足らず、乃ち朋友を失ふも憂ふるに遑あらざるなり。 安政6年正月23日「※士毅に与ふ」

【訳】

国家に関する事柄というものは、大変重要なものである。仮にも、国家に貢献しないのであれば、同じ志をもった友を得たとしても喜ぶほどのことはない。また、朋
友を失ったとしても、憂慮するほどのゆとりもない。

※長州藩士 小田村伊之助。士毅は字。松陰の友人。後、松陰の妹寿が嫁いだ。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り越えるか―

8月18日 「誠実な一念」

真に人を動かすのは誠実さだけです。
いかに学識があり、地位が高くても人の心は簡単に
動きません。
命をかけるというほどの一念があって、初めて人の
心は動くのです。

如何なる困難にも対処する力が湧いてくるのです。
もうこのくらいでよいだろうという限界を自らつくって
しまえば、一歩の進歩も望めないのです。