『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「風俗を美にせんとならば」

風俗を美にせんとならば、平時気節を尚ぶに如くはなし。気節を尚ぶは勤倹を励ますと直言讜議を奨むるに如くはなし。   安政5年9月6日以降「読綱鑑録」

【訳】

人々の心、日々のしきたりや習わしなどを美しくしようとするなら、普段の生活において、(人々の)気概や節操の堅さを敬って大切にし、重んずることである。そのための最善の方法は、まず倹約をさせ、また、遠慮せず自分の信ずるところをいい、正論を吐くよう奨めることである。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るかー

8月17日 「多くの人が成功しないということは」

「多くの人が成功しないということは、大通りがあるのに、無理に畦道(あぜみち)を歩いていくからである」
幸之助の哲学です。事業は、儲かったり、損したりするものという、根本観念に間違いがあるのです。
事業経営は、常に利益が伴うものなのです。経営の基本の考え方に、間違いがあるということは、
近道だと思って、無理に畦道を歩いているようなものです。
いつでも、大道・王道を歩んでいけば必ず成功するのです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月17日 「徳なり」

士に貴ぶ所は徳なり、才に非ず。行なり学に非ず。 安政2年11月17日「講孟劄記」

【訳】

立派な人が重んじるのは人徳であって、才能ではない。実際の行いであり、役に立たない理論でははい。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るかー

8月16日 「悩みはあって当たり前」

「悩みはあって当たり前。それは生きている証しであり、
常に反省している証左でもある」

よく幸之助は好んで話しておりました。
悩むのは、創造しているから悩むのです。
創造の魂は立ち止まることを知らないのです。
生涯、終わりなき前進を自ら選びとっているのです。
幸之助は、悩みあってこそ成功があると言っています。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月16日 「書を読むのみに非ざるなり」

気節行義は村塾の第一義なり、徒に書を読むのみに非ざるなり。 安政6年正月4日「※馬島に与ふ」

【訳】

気概があって節操が堅く、正しいことを行うこと(そのような人物となること)が松下村塾の最も目指していることである。いたずらに書物を読んでいるだけではない。

※長州藩医の子 馬島光昭。松下村塾の門人