『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録― 

「学は、人たる所以を学ぶなり」

余曰く、「学は、人たる所以を学ぶなり。(中略)抑々人の最も重しとする所のものは、君臣の義なり。国の最も大なりとする所のものは、華夷の弁なり(中略)」と。  安政3年9月4日「松下村塾記」

【訳】

私はいう。「学問は、人が人である、そのいわれを学ぶものである。(中略)大体、人にとって最も大事なのは、君臣の義、つまり君主と臣下の間の正しい道である。国家にとって最も大事なものは、華夷の弁、すなわち我が国と他国との別れるいわれ、つまり違いを認識することである(中略)」と。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

8月11日 「愚かなことはしない」

自分は運がないとか、弱いとか、自分で不幸を探すような愚か
なことは、絶対にしないことです。
今現在ここに生きている、それだけでも十分、運があるのです。
生きるということは、何事かをなし得ることなのです。
自分自身を照らす内面の光が、幸福を必ず見つけ出してくれます。
この世の中に、つまらない人間は誰一人もいないのですから。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月11日 「太平已に久しきに当りて」

太平已に久しきに当りて大事を興造せんとする時は、人心偸安必ず与せず。   安政5年9月6日以降「読綱鑑録」

【訳】

平和な日々が長く続いている時代に、(国家、国民にとって)大切なことを始めようとする際には、一般の人々は目前の安楽を貪るだけで、絶対に協力などはしてくれない。(だからこそ、リーダーたるものは、断じて行うべきである。)

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

8月10日 「正しい道は必ず認められる」

正しい道は必ず認められるものです。
一時誤解されることがあっても、長い間にはその正しさが
必ず証明されます。幸之助の変わらぬ信念でした。

人類は、何かを未来へ伝承していくものです。
いいものは必ず継承されていきます。
温かい心は幸せを、冷たい心が人々を不幸に、事業を失敗
に追い込むのです。
響き合う心が、必ず正道に光を当てます。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月10日 「神州必ず滅びざるなり」

坐するなかれ、折くるなかれ。神州必ず滅びざるなり。   安政6年8月13日「※1久保清太郎・久坂玄瑞あての書翰」

【訳】

途中で、挫けてはいけない。志を変えてはいけない。日本は絶対に滅びないから。

※ 1長州藩士 久保清太郎。玉木文之進主宰の松下村塾以来の友人。後、松陰主宰の松下村塾を助け、また、同志として活躍をした。

※ 2長州藩医の子 久坂玄瑞。松陰が高杉晋作と共に最も期待した高弟の一人。吉田松陰の妹文が嫁いだ