『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

9月10日 「家の本は身に在り」

〇家の本は身に在り。(孟子本文)

反求の二字、聖経賢伝百千万言の帰着する所なり。在身の二字も亦同じ工夫なり。天下の事大事小事此の道を離れて成ることなし。 安政2年8月29日「講孟劄記」

【訳】

〇家の本は身に在り。(家の本は我が身にある)。(孟子本文)

「反求」、反省して自分を責めよ、という二文字は、聖賢の書に記されている無数の教えの結論である。「在身」、全ての問題の原因は我が身にある、という二文
字も、また同様に、精神の修養に心を用いる方法を説いたものである。天下のことは、全てこの修養の道を離れて成就できるものはない。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月9日 「天地宇宙の声を聞け」

指導者は、天地宇宙の聞こえざる声を聞き、見えざるもの
を見る力が必要です。

素直な心になれば誰もが聞きとり、見ることが出来るのです。
指導者の心は、鏡のように澄み切っていなければ、見えるも
のも間違って見えてしまいます。

すべての要因は、指導者の心の中にあるのです。
幸之助はいつも、そのことを教えてくれました。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

9月9日 「屈を厭はず」

 

烈夫は屈を厭はず、隠忍して大功を成す。 安政元年9月以降「五十七短古」

【訳】

節義のかたい人は、一時的に失敗することをいやがらない。じっと耐えて、大きな仕事をなし遂げる。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

9月8日 「一身の憂楽を捨てて」

凡そ今日に生れ世禄の沢に浴する者は一身の憂楽を捨てて、国家の休戚を以て吾が休戚となすべきこと論を待たず。苟も此の志なき者に人に非ざるなり。 安
政2年7月17日「講孟劄記」

【訳】

だいたい今日に生まれて、世禄の恩恵に浴しているものは、一個人の憂いや楽しみを捨て、国家の喜び、悲しみを自分のそれとするべきであることは、いうまでもな
い。仮にも、このような志のないものは、人ではない。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月8日 「研修なくして成長なし」

「木野君、人生は生涯学習だよ」と、幸之助によく言われ
続けました。
幸之助自身も人生は終生、勉強であると考え、日々精進
していく人こそ、本当に尊敬される人だと考えていたのです。

「学びとは、生きること」
「研修なくして成長なし」

幸之助は熱海会談後、137回壇上に立って、89歳まで
研修に命をかけました。