『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月30日 「一箇不朽なるものを成就せば」

人生倏忽、夢の如く幻の如し、毀誉も一瞬、栄枯も半餉、唯だ其の中に就き、一箇不朽なるものを成就せば足る。 安政6年2月22日「※松如に復す」

【訳】

人生というものは極めて短いものであり、夢、幻のようなものである。誹りを受けることも、褒められることも一瞬である。栄えることも衰えることも瞬時である。はか
ない人生である中で、一つだけでいい、永遠に朽ちない事柄をなし遂げられれば十分である。

※長州藩士佐世氏の家来、土屋矢之助蕭海。松如は字。松陰の友人、同志。生涯松陰を助けた

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月31日 「大丈夫自立の処なかるべからず」

大丈夫自立の処なかるべからず。人に倚りて貴く、人に倚りて賤しきは、大丈夫の深く恥づる所なり。 安政3年3月28日「講孟劄記」

【訳】

大丈夫(心ある立派な男児)は自立しなくてはならない。人にすがって高貴であったり、人にすがって卑賤であったりするというようなことは、大丈夫の深く恥じるとこ
ろである。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之 著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

8月31日 「長たるものは」

「長たるものは、すべての責任を負うのが当然、それは
私の責任です、と言い切れているかどうか」
責任の転嫁は人の道に外れます。
また、責任の取り方は非常に難しいものです。
幸之助は、責任を果たすとは、事業計画を100パーセント
達成することと言っています。
この他に、責任の取りようはありません。
そのために長たる者は自分を磨き部下の尊敬の対象と
成るべきなのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之 著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

8月30日 「約束を守れ」

物を買えばお金を払い、物を売れば集金する。
この約束事をきちっと守っていくのが、経営です。
約束事で、世間の調和が保たれ、人々の幸せが
保証されるのです。
約束を破る経営は、王道には外れた邪道の経営
になります。経営の基本は信頼によって築かれて
いくのです。

幸之助は約束に厳しい人でした。
生成発展は約束を守ることからはじまるのです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月29日 「議論は易くして」

 

古より議論は易くして事業は難し 安政6年3月27日「※和作に与ふ」

【訳】

昔から、口に出して、ぺらぺらしゃべることは簡単だが、実際に行うことは難しい。

※和作は入江杉蔵の実弟であり、松陰の高弟である野村和作。後の子爵 野村靖。