『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月25日 「縁は切ったらあかん」

「君な、人に縁を切られても、自分から人の縁を切ったら
あかん」。このことも、幸之助によく言われました。

人との縁、繋がりは大切なものです。
縁ありて花開き、恩ありて実を結ぶ。
人と人との出会い、繋がり、それを縁という心の絆で大きく
育て上げていくことが大事です。

「自分の方から人の縁を切らない」
その念いが人生を豊かにすると、幸之助に教わりました。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

9月25日 「質実欺かざるを以て要と為し」

士の行は質実欺かざるを以て要と為し、巧詐過を文るを以て恥と為す。光明正大、皆是れより出づ。 安政2年3月「士規七則」

【訳】

武士の行いは、飾り気なく、真面目で、自他をだまさないことを最も大切な中心とする。ごまかし偽って失敗を隠すことを最も恥とする。人として明るく希
望に満ち、正しく堂々とした態度や行動などは、みなここから生まれる。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月24日 「死ぬ決意をもて」

「君な、人の上に立つものは部下のために死ぬというほどの
決意をもたなければあかんのやで」と、幸之助に言われました。

師弟の誓いは、一番尊いものです。

上司が部下のために死ぬという決意があれば、部下は上司の
ためなら、死も恐れないものです。
経営者も社員のために、いつでも自分を投げ出す覚悟があれば、
部下は喜んでついてくるものです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

9月24日 「天の我れを待つ」

※1姫昌の易卦、囚と作りて明かに、※2丘や春秋試ひられずして成る。古より英雄多くあらず、天の我れを待つ亦軽きに非ず。 安政2年9月7日「戯言」

【訳】

周の文王は殷の獄舎である羑里に囚われて、易の六十四卦を作った。孔子は諸侯に採用されなかったので、『春秋』を著したという。(私も今、野山獄にいるのだか
ら)天が私に期待していてくれるものは決して軽いものではない。(天の期待に応えなければいけない。)

※1 姫は周の姓、昌は文王の名。

※2 丘は孔子の名。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月23日 「死んではならぬ」

「死んではならぬ。何としても生きるんだ」

どんなに、苦しい時でも、愛する人と、心で繋がっていると思うと
救われる。生きられる。

愛なくば死、愛は生そのものです。

如何なる事があっても、愛と希望が決意を創り、
決意が人間を立ち返らせるのです。

人は赤い糸で結ばれています。

幸之助は愛そのものの人でした。