『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

10月31日 「人間の最も美しい姿は」

「頂上は一つでも、道は無数にある。
しかし、道は無数にあっても、正しいとは一つのところに
止まることをいうのだよ」
懐かしい幸之助の言葉です。
人間の最も美しい姿は、その人が精一杯正しいところに
止まって真剣に自分の仕事に打ち込んでいる姿です。
体験を通じて、身についたものは、その人だけに与えられた、
なにものにも勝る宝です。

人生回り道、過ぎてみれば自分の道。
回り道しながらも頂上を目指します。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

10月31日 「往々栄利を慕ひて」

世人往々栄利を慕ひて親義を顧みず。   安政3年8月以降「武教全書講録」

【訳】

世の中の人は、ままに名誉や利益に憧れて、人としてのあるべき道を顧みない。

稲盛和夫会長、西郷隆盛は
確かうろ覚えですが「金も名誉もいらない人間ほど強い者はなし」と言われています。
そうありたいですね。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

10月30日 「自分が代わってやる」

「任せてもだめな場合には、自分が代わってやる。
具体的な指示をする。具体的な方法を提案する。
任せて任さずとはこのことや」

幸之助は、部下の足らざるを補って、初めて部下に責任をもって
仕事を任せられるものだと言っています。
七〇の力を持つ者には三〇の足らざるところを上司が補ってあげる。
つまり、三〇を放任してはだめなのです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編
『吉田松陰一日一言』\
―魂を鼓舞する感奮語録―

10月30日 「人の国に於けるや」

人の国に於けるや、猶ほ水の源あり、木の根あるがごとし。是れなければ則ち涸れ且つ枯るるなり。 
 嘉永5年8月26日「治心気斎先生に与ふる第三書」

【訳】

人というものは国家において、水に水源があり、木に根っこがある、そのようなものである。
これがなければ、水は涸れ、木は枯れる。国家も同様である。

※長州藩 山田宇右衛門。治心気斎は号。松陰は幼少時よりその教えを受け、最も影響を受けたといわれる。

この根とは、人間にとって栄養である知識等と受け取り
何事からも学び成長します。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

10月29日 「自分自身を説得する」

「君な、説得は他人にするものとはかぎらへんで」と、言われたこと
があります。
会社再建の折、私が行き詰まった時のことです。

人を説得することよりも、自分には、かぎりない無限の力、不可能を
可能にする力があると言い聞かせていけば、自分自身も納得して、
自然と大きな力が出てくるものです。

他人より自分自身を説得することが重要なのです。