川口雅昭氏編 致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―
10月2日 「己れを竭して天に聴く」
夫れ死生命あり、富貴は天に在り、身を修めて命を竢ち、己れを竭して天に聴くは君子の道なり。 嘉永3年12月9日カ「※加藤公に禱る」
【訳】
人の生死は天命で、人力ではどうすることもできない。財産が豊かで高位に昇ることも天命である。自分の行いを正し、身を修め、天命を待ち、自分のできることを身を尽くして誠実に行い、天の命を聞くのは、心ある立派な人の生き方である。
※加藤清正。肥後熊本藩の初代藩主。
宿命は変えられぬが、運命は努力すれば切り開くことができる。
日々ベストを尽くし精いっぱい生きていきます。