『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

10月2日 「己れを竭して天に聴く」

夫れ死生命あり、富貴は天に在り、身を修めて命を竢ち、己れを竭して天に聴くは君子の道なり。  嘉永3年12月9日カ「※加藤公に禱る」

【訳】

人の生死は天命で、人力ではどうすることもできない。財産が豊かで高位に昇ることも天命である。自分の行いを正し、身を修め、天命を待ち、自分のできることを身を尽くして誠実に行い、天の命を聞くのは、心ある立派な人の生き方である。

※加藤清正。肥後熊本藩の初代藩主。

宿命は変えられぬが、運命は努力すれば切り開くことができる。
日々ベストを尽くし精いっぱい生きていきます。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

10月1日 「夢さえあれば」

どんな苦労が続いても、夢さえあれば、その夢をもってすべてを
見渡すことが出来れば、それなりの新しい発見が必ず生まれる
ものです。

強い一念が、新しい発見を生み、新しい道を開くのです。

「禍福(かふく)は糾(あざな)える縄の如し」は世の常。
だからこそ、志を貫き、生命を完全燃焼するのです。
夢さえあれば必ず道は開けるのです。

切に思うことは必ず 遂ぐるなり。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

10月1日 「青年の俊才恃むに足らず」

人の志を立つる、必ず二三十年を積みて、然る後灼然として信ずべく、昭然として見るべし。(中略) 青年の俊才恃むに足らず、精誠至誠、是れ恃むべしと為すのみ。  安政3年11月23日「※赤川淡水の館中同学に与ふる書を読む」

【訳】

人が志を立てたという時には、必ず二、三十年間くらい実行したのを見届けて、その後、初めてはっきりと信じるべきである。(中略)青年がいくら人並みにすぐれた才能をもっているとしても、信頼し、期待するには足りない。誠実なまごころ。これを信頼し、期待するだけである。

※長州藩士 赤川直次郎。後、佐久間佐兵衛。松陰の友人で、松陰に兄事したといわれる。中村道太郎の実弟。

目標をもち何事も継続が大事。その為に夢を追い続ければ実現するでしょうね。