川口雅昭氏編 致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―
10月11日 「見解なくては」
※白楽天の詩に、「亦此の身を恋ふるなかれ、万却煩悩の根、亦此の身を厭ふなかれ、
一聚虚空の塵」と云ふ(中略)武士たる者此の見解なくては討死は出来ぬなり。
安政3年8月以降「武教全書講録」
【訳】
白楽天の詩に、「この身を愛惜してはいけない。なぜなら、永久に煩悩の根本であるから。
また、この身を嫌がってはいけない。なぜなら、たかが空をただよう塵の集まったものに過ぎないのだから」という。
(中略)侍たるもの、このような見方ができないようであれば、討ち死になど、できはしない。
※772~846.白居易。中国、中唐の詩人。詩は「逍遙詠」の一節。正しくは、
「此の身何ぞ恋ふるに足らん、万却煩悩の根。此の身何ぞ厭ふに足らん、一聚虚空の塵」である。
この身、この命を捧げても良いという仕事に出会えている末本は幸せです。
この命を何に使うか!ですね。