木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
11月11日 「積み重ねの原理」
ローマは一日にしてならず、という言葉があります。
つまり一日一日の積み重ねでしか、ものごとは実現できない
のです。
二宮尊徳翁も「大事を為さんと欲せば小なることを怠らず勤
むべし」と述べています。
幸之助は宇宙大にまでものごとを深く考える人でした。
しかし日々の些細なことにも熱心に取り組んだのです。
成功は積み重ねてこそなるものです。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
11月11日 「積み重ねの原理」
ローマは一日にしてならず、という言葉があります。
つまり一日一日の積み重ねでしか、ものごとは実現できない
のです。
二宮尊徳翁も「大事を為さんと欲せば小なることを怠らず勤
むべし」と述べています。
幸之助は宇宙大にまでものごとを深く考える人でした。
しかし日々の些細なことにも熱心に取り組んだのです。
成功は積み重ねてこそなるものです。
川口雅昭氏編 致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―
11月11日 「勤めざる者の情」
勤めざる者の情に三あり、曰く、吾が年老いたり。曰く、吾が才鈍なり。
然らずんば則ち曰く、吾が才髙し、学成れりと。
嘉永4年12月9日「※山田宇右衛門あての書翰」
【訳】
努力をしない人の気持ちには三つある。
一にいう、年をとりました、と。
二にいう、馬鹿ですから、と。そうでなければ、
三にいう、私は才能が高く、もう学問は極めました、と。
※長州藩 山田宇右衛門。治心気斎は号。
松陰は幼少時よりその教えを受け、最も影響を受けたといわれる。
川口雅昭氏編 致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―
11月10日 「事務を知る者は俊傑に在り」
古人云はく、「儒生俗吏安んぞ ※1事務を知らん、事務を知る者は俊傑に在り」と。
嘉永6年11月6日「※2有吉市郎兵衛あての書翰」
【訳】
昔の人がいった。「くだらない学者や役人に、どうしてその時になすべきことが分かろうか。
それが分かるのは、心ある立派な人物だけである」と。
※1 事務は時務である。時務とはその時になすべき政務などの課題。
※2 肥後熊本藩の家老。 嘉永6年、松陰は熊本で有吉を訪ね、教えを受けている。
ちなみに、この手紙は、『吉田松陰全集』では、「嘉永4年11月6日 某宛」となっている。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
11月10日 「事の成否も大事であるが」
幸之助は、「宇宙根源の法則に則れば、誰もが成功出来る」と
言っていました。
「木野君、成功や失敗は時の運というものもある。一番大事な
ことは成功や失敗より精一杯力を尽くすことなんやで」という言
葉を思いだします。
成功の因も失敗の因もすべては自分の心の中にあるのです。
力を尽くすことで成功の因が目覚めてくるのです。
成功より大事なものは力を尽くすことです。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
11月9日 「磨けば光る」
「木野君な、天は二物を与えないと言うやろ。どういうことか
わかるか」そう質問されて私は一瞬戸惑いました。
人間はダイヤモンドの原石のようなもの。
磨けば光る素晴らしい素質を持っています。
幸之助はよく「天与の才能」と言っていましたが、多くの人が
それに気づかないで生きているのです。
みんなも磨けば光るのです。
天与の才能が花開くのです。
二物は与えられなくとも自分の道を与えられているのです。