川口雅昭氏編 致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―
1月4日 「孜々として」 ししとして
古より志士仁人、恩に感じ報を図るや、往々一身の力を尽し、而して之に継ぐに死を以てす。
亦唯だ当に厲精力を竭し、日夜懈ることなく、家業に孜々として死を以て之を争ふべきのみ。
嘉永元年9月「燼余の七書直解の後に書す」
【訳】
昔の心ある人のようにするのみである。
昔から、志のある立派な人は、御恩を感じ、その御恩に報いようとする時には、全力を尽くし、命がけで行うものである。
また、心を励まし、全力を尽くして、いつも怠ることなく、家業に対し、まじめに命がけで勤めるだけである。
感謝の心と、本業を大切にします。