『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

3月4日 「君に会社をつぶす権利はない」

君に死ぬ権利はない、
僕には君を生かす権利がある。
君に会社をつぶす権利はない。
僕には、社員を幸せにする義務がある。

事業は、絶対に成功しなければならない。
なぜならば、社会のSOSのシグナルを、解決するために
あるのだから―。

幸之助は、いつもこう自分に言い聞かせていました。
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キョウエイホームはお客様のお住まいの困りごとの解決
=快適なお住まい=豊な人生  
のために存在します。
お客様にとりまして無くてはならないキョウエイホームを目指します。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

3月3日 「刻々と手を打つ」

幸之助は小さなことまで、やかましく指導していました。
それが、経営の基本だからです。

刻々と手を打つ、刻々と報告を受けて、指示をする。
指示を受けて、手を打って、報告する。
報告を受けて、また指示を出す。

「五つや、六つの手を打ったぐらいで万策尽きたとは言うな。
少々のことで、万策尽きたと思ったらあかん。困っても困らないことや」。
そう言っていました。
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やれる事をやり切ります。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

3月2日 「安くてよいということは」

「安くてよいということは、如何なる商売においても、最高の
意志決定を持つ」
これは幸之助の商人道です。

速くて、しかも丁寧、これが本当のサービスです。

お客のために、悩んで、悩んで、悩み抜く、自分を100パー
セント使いこなす経営をすればよいのです。
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お客様に喜んで頂くためにはいかなる苦労も問いません。

元点にかえれ!

いつも奇抜な方法ばかりを考えたり、派手なやりかたにうつつをぬかしたりでは、
ほんとうの力を身につけることにはならない。またいつもその日だけのこと、
その時だけのことなどを断片的にやるだけでも、実力にはならない。
地味であろうと、古めかしくあろうと、はじめを思い、もとにかえってやることが、
真の力をつける。これを元点にかえるという。
 ふつうには原点と書いているようだ。原はみなもとという意味だ。
岩(厂…がんだれ)の下に泉が湧いている意味だ。元とは、兀…こつ(首、頭)から来ており、はじめの意味である。どちらを書いてもよいが、はじめとか、
もともととかいう意味を強調するならば、元点とかくほうが適切であろう。

よく創立○周年というような行事がおこなわれる。質素に、また盛大にそれぞれの向きによっておこなわれるようだが、いずれにせよ創立当時のはじめにかえり、その時のことを思いだし、どんな気もちでやったのか、目的は何だったか、またその時の苦労は、そして喜びは…などをあらためて自覚する。これが元点にかえるということだ。
事業でも何でも、時代がすすむにつれて、かえてゆかねばならぬことは、たくさんある。旧態依然としていては、とりのこされてしまう。新しいことは、どしどし取り入れるべきだ。だが、創業の精神が忘れられてしまうと、新しく発展しているようでも、ほんとうの力がでなくなって衰退してしまうか、または、まったく別のものとなり変わる。

元点にかえり、また新たなスタートを切る。このくりかえしでやっていると、そのつど内容に重みが加わってくる。宙に浮きかかっていた足も地につく。ゆがみかかっていた姿勢も、まっすぐになる。おごらず、高ぶらず、堂々と仕ごとにとり組むこともできる。創立五年、十年、二十年、三十年…と、いよいよ箔がついてくるのである。 
国家でも同様だ。建国一周年もよい。しかし年をふるごとに、その建国の精神を失わずに、そのつど元点にかえって前進してゆくとき、五十年、百年、五百年、千年と、その厚味を加え、深味を増しつつ、いやが上にもその光彩をかがやかせる。
 それは国の面積の大小、人口の多少などにかかわりなく、重厚味のある独特の魅力となってますます他国の尊敬をうけるようになる。
 個人でも同様だ。自分自身に何か記念になるようなことが起こったとき、それをチャンスに元点にかえるようにする。誕生日などはそのひとつであろう。この生命が両親を通じてこの地上にあらわれ出た日。その時の記憶はもちろん、さだかではないとしても、自分の生命をこのようにはぐくんでくれた親に、祖先に、そして世話になった人々に感謝の意をあらわす。生命のもとに感謝するとは、つまり元点にかえることだ。
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キョウエイホームは創業7年になります。
元点を忘れず、創業の精神でコツコツ努力し実力をつけていきます。