『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗りきるか―

4月15日 「神通力という言葉を知ってるやろ」

「木野君、神通力という言葉を知ってるやろ。そういう言葉が
あると言うことは、これまでに神通力を身につけた人がおった
ということや。

我々も、一業に徹しきれば、神通力がつくはずや。
そうなれば、居ながらにして他社の動向でも、何でも自ずとわ
かるようになる。そうならな、アカンで」

正しくやって、儲からない商売はありません、儲からないのは
何かが間違っているのです。
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神通力にはまだまだです。
仕事に徹し、神通力に近ずく
勘を養います。

苦境をそのまま受け止める

私たちの人生は、時に苦しいこと、辛い出来事に見舞われます。
そのような状況に遭遇したとき、苦境をどのように受け止めるかが解決への糸口となります。

後に「足なし禅師」と呼ばれた小沢道雄師の生い立ちは過酷なものでした。
師は戦後、厳冬のシベリアに抑留されました。昭和二十一年十一月、シベリアから満州へと
輸送されます。多くの凍死者が出る中、運よく命は助かったものの、凍傷により、
二十五歳で両足を切断。
その後、帰国の途につきますが、〈不具な自分は、周囲の同情と憐れみ蔑みの目を受けたまま、
これからの人生を生きてゆかねばならないのだろうか。そんな人生に何の喜びがあるのだろうか〉と自暴自棄に陥り、生きる希望を失ってしまいました。
次第に、肉親や親戚との面会も避けるようになっていったのです。
師は藁(わら)をもつかむ思いで、観世音菩薩の姿を心に描き、
「どうか私に生きる力をお与えください」と、救いを求め続けました。師、二十七歳の時でした。
そのような生活が数カ月続いたある朝、師の心の奥底から、
ひらめきのような思いが湧き上がってきたのです。
「苦しみの原因は比べることにある。比べる心のもとは二十七年前に生まれたということだ。
二十七年前に生まれたことをやめにして、今日生まれたことにするのだ。
両足切断したまま今日生まれたのだ。今日生まれたものには一切がまっさらなのだ」
師はここに、「本日ただいま誕生」との境地に至り、
不幸という現実を冷静に受けとめることができたのです。やがて、日々の生活態度として、
次のように肚(はら)を決めました。
一、微笑を絶やさない。
一、人の話を素直に聞こう。
一、親切にしよう。
一、絶対、怒らない。
その後、師は生涯をかけて、義肢で各地を托鉢行脚しました。師にとっての托鉢とは、
街頭を歩き回るだけを意味するものではありませんでした。
空気も水も光も、天地の恵みをありがたく頂戴することであり、
自分を育ててくれる一切をありがたく頂戴する、すなわち、
生きることの全てが托鉢なのだと著書で語っています。
両足を切断するという不幸に見舞われながらも、師が人生を明るく爽やかに生き抜くことが
できたのは、「本日ただいま誕生」と、今ある状態をそのままに受け入れる心境に
達したからにほかなりません。ここに、私たちが人生における様々な苦境に直面した時の、
心の持ちようのヒントが隠されてはいないでしょうか。
なぜ苦しいのか。それは過去と今を比べたり、人と自分を比べるからではないか。
まっさらに、ただ「これがよいのだ」と受け入れるという心境になれた時、
そこから物事を解決する糸口が見つかるはずです。
師の生き方に学び、幸福になる人生の法則を掴みませんか。
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自分は自分ですね。
私も創業の次の年にリーマンショックにて貯金が無くなり、
保険も解約しほぼ無一文になりました。
その時思ったのが、今が20歳と思い0からのスタートだと自分に言い聞かせました。
4つのこと私も実践します。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

4月14日 「夢あってこそ人生です」

王道の経営は、すべての人を「完全な善の方向に」向かわしめる
尊い経営です。
だから、勇気が出て、元気が出て、結果が出るのです。

夢あってこそ人生です。希望あってこそ青春です。

「青春とは心の若さである」と、幸之助はいつまでも青春を謳歌し
ていました。
若さとは善なる心が創り出すのです。
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キョウエイホームにとっての王道の経営とは。
・キョウエイホームが仕事(住環境の向上)をさせて頂くことにより
 豊な人生を謳歌されますこと。
・キョウエイホーム・協力業者様が共に増収増益と共に栄えること。
・適正な利益のもと、適正に納税し社会に貢献すること。
必ずや王道の経営を実現させます。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り越えるか―

4月12日 「運命は変えられる」

「木野君、与えられた運命を願った通りに、切り開いていく
人生の方が、醍醐味があって面白いで」

幸之助は、単に運命のままに生きることをしませんでした。
どんな過酷な運命に出会っても、自分の意志で切り拓いて
いったのです。その切り拓く厳しい過程の中に、生きる歓び
を発見していたのです。

すべては生成発展するという信念が、素晴らしい成果をもた
らしてくれました。
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思いは実現する。
人生、山あり谷あり
必ず坂の上の雲をつかみます。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

4月11日 「利益は汗と油の産物」

「君な、利益が出ないのは汗のかき方が足らんのとちがうか」。
幸之助は社会的使命や人間主役の経営を主張すると同時に、
その結果としての利益が出ないのは何らかの問題があると考
えていました。

因縁生起と言いますが、結果には必ず原因と縁があるのです。
社会の要請に応え切れていない、当時の私の努力不足を指摘
し、利益は汗と油の産物だと教えたかったのです。
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私も、もっともっと社会に貢献できますよう。
お客様の笑顔から仕事への原動力を頂けますよう、
体に頭に汗をかきます。