『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

7月26日 「失敗の中にも成功の兆しがある」

何度も何度も繰り返し教えられたことがあります。
「失敗の中にも成功の兆しがあり、成功の中にも失敗の
兆しがある」という、松下経営学の真髄です。

どんなに失敗しても、まだまだ道があるはずだと考えれば、
必ず道は開けてくるのです。
それが幸之助の生き方そのものであり、成功の方程式です。
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何事も経験、成功へ導かれるための失敗を前向きに受け止めます。
何よりも同じ失敗は繰り返しません。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

7月25日 「一番大事なのは使命感を持つこと」

幸之助はどんな商売をするにしても、「一番大事なのは
使命感を持つことだ」と言っています。
使命感を持てば、そこに力強い経営も生まれ、人も
育つのです。
60パーセントの見通しと判断出来たら、決断することだ。
後は、勇気と実行です。
実行なくして成功は絶対にありません。
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キョウエイホームの使命感は
お客様のお住まいのお困り事を解決し、豊かな住環境を実現し
そのお住まいで豊かな人生を楽しんでいただく事です。

社員の幸せを追求する

活路とは、「追い詰められた状態から逃れ出て生き延びる方法」という意味があります。
(『大辞泉』)
 ある統計によると、株式会社が十年後に存続している確率はおよそ七割、
二十年後ではおよそ五割だという算出があります。あらゆる苦境が待ち受けていることは、
避けては通れないことで、企業を長く存続させるのはそれだけ厳しいのでしょう。
 今月最初に発行した「今週の倫理」では、様々な苦境から脱出するカギは
「人を喜ばせることにある」とお伝えしました。
 ひとことで人といっても、お客様、取引業者等、仕事でかかわる人は多岐に渡ります。
その中で、経営者が最も密接にかかわっているのは自社の社員でしょう。
 企業規模・形態によって社員数も様々ですが、日常、社員一人ひとりの気持ちを
どれくらい意識しているでしょうか。また、職場を働きやすい環境に改善しているでしょうか。
ひいてはその社員の後ろにいる家族のことまで配慮しているでしょうか。
 「お客様を大切にする」とは、よく耳にすることですが、実は社員に心を向ける、
さらにはその家族にまで配慮するところに苦境を脱するヒントが隠されているのです。
 二十一歳で社長代行となり、それから四十八年間、増収増益を続けた経営者がいます。
長野県伊那市に本社を置く、伊那食品工業の現会長・塚越寛氏です。
同社は、日本一の寒天メーカーで、国内シェア八十%、世界の十五%を占めます。
塚越氏は語ります。「弊社の『四十八年間連続増収増益』よりも、
『二十年間会社が嫌で退職した人はゼロ』ということに誇りを感じます」
 この背景には、独自の経営方針の確立がありました。それが「社員に報いる経営」です。
いわく、「リストラをしない。上場は考えない。年功序列を守る」というものです。
 その結果、社員らは長期の視野で腰を据えて仕事に取り組み、
寒天の製品開発が食品以外の分野にまで進みました。
 年功序列制度を続けるのは、社員らが愛着を持って「伊那食ファミリー」
と呼ぶ社風を大切にしているからです。たとえると弟がよく働くからといって、
父や兄の食事を減らしては家族の「和」が保てないということです。
 塚越氏が目指すのは、売り上げや会社の規模を大きくするのではなく、
絶対に倒産することのない企業を作ることです。社員に報いるのであれば、
会社を永続させることが一番と気づいたといいます。
 かの二宮尊徳翁は、自然の摂理を盥(たらい)の水にたとえました。
「欲を出して水をかき寄せると、向こうに逃げる。人のためにと向こうに押しやると、
自分に返ってくる」
 この言葉は、何を先にすべきかを示唆してくれます。苦境の中、
外にばかり目を向けるのではなく、内側にこそ、更なる発展、永続のヒントがあるのでは
ないでしょうか。
 今日も貴社の社員は、喜んで働いていますか?
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伊那食品工業の現会長・塚越寛氏は素晴らしいの一言に尽きます。
キョウエイホームも10年20年と永続しますよう、
皆様に喜んで頂ける仕事をします。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

7月24日 「進みすぎても、遅れすぎても困る」

「経営は、進みすぎても、遅れすぎても困る。
一歩進んでいる状態が望ましい」

幸之助はいつも経営を冷静な心で見ていました。
バランス感覚が研ぎ澄まされていました。

進みすぎず遅すぎず、今という一瞬一瞬を、
精一杯生きる積み重ねが企業の成功を
創り出すのです。

心を素直にしておけば、大体のことは予見でき、
謙虚な気持ちで努力すれば、たいていのことは
成就するものです。
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素直な心で今を大切にします。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

7月23日 「足るを知る」

「足るを知るということがないと、いつも不平や不満で心を
暗くすることになってしまう」
幸之助はこう言って人の道を諭してくれました。

人間は、心の動物であり、感情の生き物です、
幸せとは、心が癒されること、心が豊かになることです。
幸之助は、人の心に灯を与え続けた人でした。
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足るを知り、今が一番!
そして、今より上を目指し学んでいきます。