木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
8月13日 「迷ったまま歩き続けてはいけない」
迷ったまま歩き続けてはいけない。
幸之助は「迷っている間は、じっとしていることや。
光明も見えてくる」と教えてくれました。
思い通りにいかないのが、人生です。
一つのことにくよくよせず、何事も結構という心構えで臨み
たいものです。
日々生成発展なのです。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
8月13日 「迷ったまま歩き続けてはいけない」
迷ったまま歩き続けてはいけない。
幸之助は「迷っている間は、じっとしていることや。
光明も見えてくる」と教えてくれました。
思い通りにいかないのが、人生です。
一つのことにくよくよせず、何事も結構という心構えで臨み
たいものです。
日々生成発展なのです。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るかー
8月12日 「成功か失敗かの分かれ目が」
「100の事を行って、一つだけ成ったとき、成らなかった
99に目を向け、力を落とすか、成った一つに目を向け、
希望を抱くか。
成功か失敗かの分かれ目が、こんなところにもある」と、
幸之助は言っていました。
エジソンは、99の失敗の後に、一つの成功があったとして、
発明王になりました。
この一つの成功に、すべての成功がかかっていると考えて、
成功の法則を見つけだしてほしい。
倫理経営では、物や金銭はそれを扱う人の思いが反映するという見方をします。
Mさんは、そのことを体験した一人です。
Mさんが勤める会社で、大きなイベントが企画された時のこと。Mさんは、
同僚の受け持ちに倍する仕事量を任されたことに、不満を持ちながら働いていました。
すると、仕事に必要な道具を次々に失っていったのです。
最初は、携帯電話。次に数万円分の定期券。不安に駆られたMさんが倫理指導を受けたところ、「次に無くすのは何かわかりますか」と意外なことを問われました。
答えあぐねていたMさんに、指導者が一言、「このままでは仕事を失ってしまいますよ」
と指摘したのです。仕事を嫌っていることをズバリと見抜かれたのでした。
Mさんはその日から気持ちを切り替えて仕事に向かいました。
するとイベントも成功し、不思議なことに、紛失したはずの定期券が見つかったのだといいます。
「金銭は人の心に敏感に反応する」。
これが純粋倫理における金銭の捉え方です。定期券を金銭そのものと捉えた場合、
Mさんの体験は、その好例といえるでしょう。まるで、仕事を嫌がるMさんの心を、
定期券が察知して、姿をくらましたかのような体験でした。
この事例が示す金銭の倫理は、「金銭を大切にしない人は金銭から見離される」
ということです。
これ以外に、金銭を扱う上で大切な倫理として、次の三点を挙げることができます。
①金銭を本当に大切にすることとは、正しい愛情をかけ、それを尊敬することである。
金銭を偏愛し「金の亡者」となることは、正しい愛情をかけることにはなりません。
正しく愛情をかけるには、金銭の本質と意義を知り、
それに沿って金銭を扱うことが求められます。
そこで、金銭の倫理の第二番目は次のようになります。
②金銭の本質は物その他の価値の象徴であり、流通させるところに、その意義がある。
正しい愛情を金銭に注ぐということは、自分のために金銭を生かして使うと共に、
他の人の役に立つように流用することです。
だから、三番目に次のような金銭の倫理が成り立ちます。
③金儲けを第一にせず、社会のため、人のためを目標にして働くことを根本とする。
この事例において、Mさんが改善したのは、仕事への取り組み方でした。
「社会のため」「人のため」どころか、不足不満一杯の心で仕事をしていたMさん。
定期券紛失の一件は、あたかも、その間違いを指摘するかのような出来事だったと
述懐しています。
金銭に関して、常ならざることが起こった場合、それは金銭の扱い方や心の向け方、
もしくは、仕事そのものに対する注意を促す信号かもしれません。
先に示した「金銭の倫理」を一つの参考にして、
お金との関係を見直してみてはいかがでしょうか。
参考資料 丸山竹秋「金銭―その魔性と本質」月刊『倫理』一九八九年四月号
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木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
8月11日 「愚かなことはしない」
自分は運がないとか、弱いとか、自分で不幸を探すような愚か
なことは、絶対にしないことです。
今現在ここに生きている、それだけでも十分、運があるのです。
生きるということは、何事かをなし得ることなのです。
自分自身を照らす内面の光が、幸福を必ず見つけ出してくれます。
この世の中に、つまらない人間は誰一人もいないのですから。
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自分に出来ることで、世の中にお役立ちさせて頂きます。