『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

11月16日 「責任者の意識を持て」

責任者とは、被害者意識の対極にあるものです。
幸之助はすべては自分に責任があると考える人でした。

まず自らの心に問うて、他人のせいにしているところがないかを
考えることが大切です。
如何なる事態に立ち至っても責任を引き受け、むしろそれを
活力の源とする、強い意志が責任を果たすこととなるのです。

「君、被害者意識は自分をだめにする」
私の心を見透かすように言われたことがあります。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか

11月15日 「お金は人間性を現す」

お金の使い方はその人の人間性を現します。

幸之助は創業の時どんなにお金に困っても、それに左右
されるような人ではありませんでした。
お金は天下のまわりものと言いますが、お金が主役の経
営ではなく人間主役の経営が幸之助の哲学でした。

「木野君、お金に振りまわされる人間になったら経営もお
しまいや」この言葉が今でも耳に残っています。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

11月14日 「私心を慎む」

「何が正しいかということに、確固たる信念を持つならば、
そこから出る勇気は、非常に力強いものとなり、成功への道を歩むことになるのだ」
と、幸之助が声を大にして戒めていたのは、
自分だけのことを考えたり人を出し抜いてうまくやろうとすることでした。
私心を厳に慎むべきです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

11月13日 「使命感を持て」

幸之助は、「人間が知恵才覚を持って確固とした経営を行うかぎり、
必要なものはすべて生みだせる」と言っています。
しかし、知恵才覚以上に大切なものが一つの使命感を持つということでした。
使命感を持って仕事をすればもっと大きな見えざる力が働き、
商品やサービスや技術や人生に光り輝くものが生まれるのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

11月12日 「感謝の心で」

幸之助ほど、感謝の心で苦境を乗り切った人はいません。
日々の生活の中で、私たちが当たり前だと思っていること
にも感謝を忘れませんでした。

「木野君、今日はありがとう」。事あるごとに、幸之助はあり
がとうの言葉を使っていました。
私にとって最高の励ましであり、生きがいになったことは言
うまでもありません。

感謝の心とありがとうの言葉は奇跡を生むのです。