『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野親之 著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

5月5日 「道は無限にある」

「木野君、人間には自分でも気づかない道が無限にあるんだよ。
それを制限しているのも自分自身なんだ」と、繰り返し教えられた
ものです。

松下経営理念に目覚め、経営理念に祈って祈って祈り抜いた時、
その道が姿を現してくるのだと信じています。
道は無限にあるということを発見した幸之助の考えこそ、自身を
失った今の指導者に伝えたいものです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

5月4日 「日々新た」

東方電気再建の折、「木野君、会社は規模の大小やお金の
あるなしや人の大小が問題ではない。最大の危機は経営者が
弱気になり絶えざる努力と創造をしないからだ」と、教えられま
した。

やはり、一念を定めて行動するとき、周りが勝手に変化を起こ
してくれるのです。環境や規模の大小を気にすることなく、幸之
助は人間の偉大な可能性と希望を見ていたのです。「日々新た」
とは、このことだと学ばされました。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

5月3日 「不況の中にも成功は潜む」

如何なる不況の中にも成功が潜んでいるものです。
ただ我々にはどこにあるかを知らないだけです。

幸之助は、内なる志と社会の要請が一致すれば、そこには
不景気も景気もないと確信して、世界の大恐慌の時も、逆に
成長発展をしていったのです。

不景気の後は必ず発展するものであり、すべては生成発展
するという、宇宙根源の法則を信じていました。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

5月2日 「最善の上に最善を尽くす」

ある時、幸之助に報告に行きました。
それなりに自分でも納得のいく結果でしたから、当然ほめてもらえると
思ったのです。
ところが「木野君、もっと努力する余地はあるな」と言われました。

幸之助は生き方の信条として、努力の上に努力を重ね、それでもなお
最善を尽くして、新たな創意工夫をした人でした。

その一念に生きたとき、必ず事業は成功するものです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

5月1日 「心底からありがたく手を合わす」

お客様が出て行く後ろ姿に、心底ありがたく手を合わす。
これは幸之助の商いの姿です。
そういうお店には、人は自然と集まってくるのです。
人は情けの下で住むものです。
人は感性で買い、理論で納得するものです。
心が厚いか薄いか、深いか浅いか、強いか弱いか。
それが一切の根幹です。
そこに店の成果が表れるのです。