木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
8月13日 「迷ったまま歩き続けてはいけない」
迷ったまま歩き続けてはいけない。
幸之助は「迷っている間は、じっとしていることや。
光明も見えてくる」と教えてくれました。
思い通りにいかないのが、人生です。
一つのことにくよくよせず、何事も結構という心構えで臨み
たいものです。
日々生成発展なのです。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
8月13日 「迷ったまま歩き続けてはいけない」
迷ったまま歩き続けてはいけない。
幸之助は「迷っている間は、じっとしていることや。
光明も見えてくる」と教えてくれました。
思い通りにいかないのが、人生です。
一つのことにくよくよせず、何事も結構という心構えで臨み
たいものです。
日々生成発展なのです。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るかー
8月12日 「成功か失敗かの分かれ目が」
「100の事を行って、一つだけ成ったとき、成らなかった
99に目を向け、力を落とすか、成った一つに目を向け、
希望を抱くか。
成功か失敗かの分かれ目が、こんなところにもある」と、
幸之助は言っていました。
エジソンは、99の失敗の後に、一つの成功があったとして、
発明王になりました。
この一つの成功に、すべての成功がかかっていると考えて、
成功の法則を見つけだしてほしい。
人生いろいろ 男もいろいろ
これは、演歌・歌謡曲歌手として著名な故・島倉千代子の代表作の一つ「人生いろいろ」のサビの一節です。この歌詞にはおそらく、「人はみな違っていて当たり前、人それぞれの生き方がある」という意味が込められているのではないでしょうか。
人はそれぞれ十人十色、多種多様な生き物です。人種・文化・宗教・国柄も違えば、同じ日本人でも、性別・年代・生い立ち・容姿・学歴・思想・職業・経験知などが違うのですから、ある意味、違って当然です。
他人だけではなく、一人の人間もまた様々な面を持っています。 日頃は引っ込み思案で、いつも誰かの陰に隠れていた人が、外国人とは片言の英語で堂々と話す場面に遭遇して舌を巻く…といったことが往々にしてあるものです。
「あんな人だとは思わなかった」「常識を疑う」などと言って、相手が、自分の持っているイメージと違ったことをすると腹を立てる人がいますが、その「常識」も、考えてみれば人それぞれ微妙に違うのでしょう。自分自身もまた、倫理的であったり、倫理的ではない面もあるというのが、多くの人の実際ではないでしょうか。
とにかく人間とは複雑極まりない生き物だとすれば、一面的に捉えてとやかく言うよりも、できるだけ多面的に捉えて、あるがままを受け入れた方が素直だといえるでしょう。まさに多面的なところに深みや味わいがあり、思うようにならないからこそ、かえって面白いのではないでしょうか。
純粋倫理の学びに「全個皆完(ぜんこかいかん)」という、人・物・自然・森羅万象すべてに対する見方や考え方の原理原則があります。
これはその名の通り、「すべての個は皆、そのままの姿で完全である」ということです。今ある個の姿は、そうなる理由があってそうなっていると考えれば、現状のようになるのは当然であり、自然です。単純にいえば「これがよい」という見方・考え方です。
これを人に応用するとどうなるでしょう。たとえば仕事のスピードが遅いことについて、「どうして早くできないのか!」と腹を立て、叱責・排除しようとするのは「短所矯正」です。短所矯正も時には必要でしょうが、実際に短所が矯正される効果は薄く、むしろ反発されるデメリットのほうが大きいでしょう。
そこで、〈彼がこうなるのには理由があるのだから〉と受け止め、短所という一面を、多面的に見てみるとどうなるでしょう。
短所は、反対から見ると長所となります。「愚図ではなく慎重」なのです。その慎重さを活かした「長所伸展」で長所を伸ばす方が容易(たやす)く、効果も期待できます。互いの人間関係も、さらに明るく、しなやかなものとなるでしょう。
経営者や上司が、長所伸展的な見方・考え方へと変われば、会社全体もしなやかで明るい環境へと舵を切るはずです。
人や物事を多面的に見る自分になる努力をしたいものです。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
8月10日 「正しい道は必ず認められる」
正しい道は必ず認められるものです。
一時誤解されることがあっても、長い間にはその正しさが
必ず証明されます。幸之助の変わらぬ信念でした。
人類は、何かを未来へ伝承していくものです。
いいものは必ず継承されていきます。
温かい心は幸せを、冷たい心が人々を不幸に、事業を失敗
に追い込むのです。
響き合う心が、必ず正道に光を当てます。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
8月11日 「愚かなことはしない」
自分は運がないとか、弱いとか、自分で不幸を探すような愚か
なことは、絶対にしないことです。
今現在ここに生きている、それだけでも十分、運があるのです。
生きるということは、何事かをなし得ることなのです。
自分自身を照らす内面の光が、幸福を必ず見つけ出してくれます。
この世の中に、つまらない人間は誰一人もいないのですから。