木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
8月9日 「熱意なき人は、描ける餅の如し」
「熱意なき人は、描ける餅の如し。
知識才能も、熱意がなければ無に等しい」
幸之助の好きな言葉です。
人は生きることの素晴らしさを知った時、すべての生命の
尊さを知るものです。
その一念の変革が、喜びの生き方へと人生を輝かせて
いくのです。その時、熱意が生まれてくるのです。
熱意がその人を変え、、すべてを変えていくのです。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
8月9日 「熱意なき人は、描ける餅の如し」
「熱意なき人は、描ける餅の如し。
知識才能も、熱意がなければ無に等しい」
幸之助の好きな言葉です。
人は生きることの素晴らしさを知った時、すべての生命の
尊さを知るものです。
その一念の変革が、喜びの生き方へと人生を輝かせて
いくのです。その時、熱意が生まれてくるのです。
熱意がその人を変え、、すべてを変えていくのです。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
8月8日 「何度失敗しても」
何度、失敗しても、もう一度勇気を失わなければ、
必ずものになります。
あまり恐れたり、心配しても、何の得にもなりません。
それは、人間の可能性を狭めてしまうからです。
失敗した本当の原因は、その人の心の中にあるのです。
成功するために、心に理想の灯を点すことが大切です。
心を思い切って変革することです。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
8月3日 「企業の赤字は」
企業の赤字は、人間でいえば、体から血が出ている
状態です。
「すぐ止めなければ、出血多量で死んでしまう。赤字は
罪悪だ」と、幸之助はいつも激しく叱っていました。
日々努力を重ね、あと一歩で完成する仕事も、止めを
刺す努力を怠れば、瞬時に無に帰してしまうものです。
来月赤字をなくすと言っても、赤字経営者には明日は
ないのです。
経営は真剣勝負だと、繰り返し教えられました。
ケチだなァ。人に奢ったこともなく、祝儀や香典なんかも並外れてすくないんだ。へんなやつ」と言われていたある人が、年をとってから、それまでケチケチとためてきた大金を、ポンと福祉施設に寄付をした。そして自分は清貧の暮らしを続けている。「あんな口悪婆さんが」と言われている人が、その実、意外にもたいへんな温情家だった。何でもハイハイと受けるので、「とてもスナオだ」と思われている人が、あるときには、とんでもない強情ぶりを発揮してテコでも動かず、皆を困らせた。
短所の裏には長所があり、美点の裏には欠点もひそむ。ずるい人が、案外正直であったり、正直な人が、案外頑固で、融通がきかず、迷惑をかけることもある。
たんに性格上の面だけではなく、善悪の面についても、健康不健康の面についても、長い間にはさまざまな変化をみせたりして、いったい、どれが本当なのかと戸惑わせる。
これらは他人事ではない。自分自身がそうではないか。いわゆる倫理的でない面も多々あるであろう。喜んで働こうとしても、つい怠けたり、気をぬいたりする。しかし反省をして、まじめに働きだす。愛したかと思うと憎んだり、また反省をして穏やかになったり…。非倫理的な面も多いが、倫理的なところもある…といった具合ではないか。どれもこれも事実であり、本当なのだ。
ということは、人の一面だけにとらわれて、他の面のあることを見失うなということであり、生き方をあらため、改善に意を注げば、よい面が現われ、いい気になったり、つけ上がったり、油断したりすると、いつでも転落するということだ。これらはあたりまえのことばかりだ。しかしながら、現実は今現われている面にとらわれることが多く、他の面を見失って、争ったり、喜びすぎたり、嘆き悲しんだり、迷うことが多いのではなかろうか。
実はこうした多面性は、人生そのものについても言えることであり、大にしては宇宙大自然そのものについても同様なのである。真理はどこまでいっても不変である。しかし、この世に現われた面(現象面)は、すべて長い間には変わっている。四十五億年前(?)の地球の誕生、五十億年先(?)の太陽系の消滅なども、宇宙の変化の一つにすぎない。恐竜どもが覇をきそっていた地球に、今や人間どもが勢力を誇っているが、さてこの先はどうなることか。
人生もその通りである。若い時の考えは老いてから変わることもある。思想や行動や、そして暮らしむきや、健康不健康などについても、成功や失敗や、いろいろな面をもちながら、人生は変化する。
広く人生全般にわたって成功ばかりしていたのでは面白くはあるまい。失敗するかもしれないと用心し、またついに失敗したという時点で、「しまった」「これではいけない」などと反省し、緊張を新たにするから面白いのだ。ドラマを見て、すべてがいいことずくめ、喜劇ばかりでは面白くあるまい。人生はまさにそのドラマだ。多面的なのだ。だから人生は高く大きく、味わい深くて面白いのである。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
8月7日 「わが人生に悔いなし」
とにかく働きました。体の動く間は働き続けたのです。
カレンダーの休みの日も、自分が満足するまで
働いたことを振り返ると、わが人生に悔いはありません。
しかし、最愛の女房や家族には多くの迷惑をかけたと
思っています。
許して欲しい、ただただ許して欲しいと素直に思うのです。
しかし、幸之助の人生に少しでも触れたことは、
再び同じ生き方をしても良いという充実感に満たされて
います。幸之助は私の人生の救い主です。