『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月24日 「死ぬ決意をもて」

「君な、人の上に立つものは部下のために死ぬというほどの
決意をもたなければあかんのやで」と、幸之助に言われました。

師弟の誓いは、一番尊いものです。

上司が部下のために死ぬという決意があれば、部下は上司の
ためなら、死も恐れないものです。
経営者も社員のために、いつでも自分を投げ出す覚悟があれば、
部下は喜んでついてくるものです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月21日 「相手のプラスを考えろ」

幸之助は「人の不幸の上に幸せをつくったらあかん」とよく言って
いました。それが信念だったのです。

どんな時にも相手のためにプラスになるという志をもって事に臨ん
でいました。それが、人の心を動かしたのです。

すべては、生命と生命との対話です。
魂と魂との交流です。

自分の心と向き合えば、自ずと答えが出ます。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月20日 「もっとも大切なのは」

「社会人にとって、もっとも大切なのは、なすべきことを誠実に努力して、
実行していくことに尽きる」と、幸之助から教えられました。

幸之助の人生は誠実と信念によって貫かれていたといってよいでしょう。

一度たりとも「ためらう姿」「とまどう姿」「ゆらぐ姿」を見たことがありません。

なすべきことを忠実に毎日実行したのが幸之助です。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月19日 「任せて任さずということ」

幸之助は権限移譲を大切にしていました。

しかし、任せて任さずという考えが、根底にあったのです。

部下の足らざるところは補っていくことで、ものごとは成就するのです。

部下の得意とするところには、全面的に口は出さないが、

部下の至らざるを補うのが、上司の大切な役目なのです。

これが、幸之助の「任せて任さず」です。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月18日 「視点を変える」

「君な、視点を変えることや。ものごとには限度がある。月も欠け、太陽も昇れば沈む」

これも、よく幸之助に言われたことです。
満つれば欠けるというように、限度がきた時には、すべてを方向転換すれば解決していくのです。
異質化し、進化してこそ、成功はあるのです。
同じ視点ばかりで考えていたら、見えるものが見えなくなってしまいます。
進むべき道が、見えなくなってしまうのです。