安岡正篤 一日一言

安岡正篤 一日一言

心を養い、生を養う

10月26日

三不幸

 伊川先生言う、

人三不幸あり。少年にして高科に登る、一不幸なり。

父兄の勢に席って美官となる、二不幸なり。

高才有って文章を能くす、三不幸なり。

 年の若いのにどんどん上にあがる。世の中はこんなものだと思ったら大間違いである。

というのは修錬というものを欠いてしまうことになるからで、これは不幸である。

これは官ばかりではない。親のお蔭で若輩が重役になったりする。みな同じことである。

またいろいろのすぐれた才能があって、文章を能くする、-分は飾る、表すということで、

つまり弁が立ったり、文才があったりして表現が上手なことーこれも大きな不幸である。

今日は選手万能の時代で野球とか、歌舞とか、若くてできる者にわいわい騒ぐ。

これは当人にとって、大きな不幸であります。若くてちょっと小説を二つ三つ書くと、

たちまち流行作家になって大威張りする。小娘がちょと歌や踊りができると、

やれテレビだ映画だ、つまらない雑誌や新聞がそれをまたデカデカと報道する。

変態現象と言うか、実に面妖なことで、決して喜ばしい現象ではない。

 

福岡市東区香住ヶ丘  株式会社 キョウエイホームより

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

10月26日 「一寸先は闇」

「人生は、一寸先は闇だ、慎重に生きなあかん」と幸之助に
言われました。
私が「変化を先取りします」と言った時のことです。
だから、幸之助は万一に備えてのダム経営は、経営者の義務であり、
無借金経営が事業経営の根本だと考えたのです。
無理して金を借りるから、会社はおかしくなるのです。
幸之助は、「ダム経営をしなければ、本当の事業は出来ない」
と言っています。

福岡市東区香住ヶ丘  株式会社 キョウエイホームより

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

10月24日 「難局に直面した場合」

「難局に直面した場合
まず、その事実自体を、はっきりと素直に認識することが大事や」
「困っても、困ったらあかん。万策尽きたと思うな」
幸之助は、「一番大きな問題から、手を打てば良い。後は、自然と解決する」
と言っていました。
万策尽きたところからすべてが始まるのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

10月25日 「一期一会の精神」

接遇とは、一期一会の精神です。
いくらなじみのお客様でも、お迎えする際には、感激を新たにして、
お迎えする態度が大切というのが、幸之助の日常の心がけです。

これが出来れば、商売は成功です。

幸之助は約束の1時間前には、玄関に立ってお迎えしていました。
いつも人様を尊敬し、人様に感謝して生きていたのです。

 

 

福岡市東区香住ヶ丘  株式会社 キョウエイホームより

安岡正篤 一日一言

安岡正篤 一日一言

心を養い、生を養う

10月25日

国を亡ぼす君主

  国を亡ぼす君主というものは、きまって自ら驕り、

自ら知恵あるとして、人を軽蔑するものである。

 自らを驕れば人財をいい加減に取扱い、

自ら知恵ありとすれば専制独裁をやる。

相手を軽んずれば備えがなくなる。何事があっても、

びくともしないという用意ななくなってしまう。

 備えがないと禍を招き、独裁をやると地位が危なくなり、

人材を軽んずるとすべてが塞がってしまう。そうして自ら亡んでしまう。

 

 

福岡市東区香住ヶ丘  株式会社 キョウエイホームより