安岡正篤 一日一言

安岡正篤 一日一言

心を養い、生を養う

 

10月16日

 

さむらい

 

さむらいとは、より偉大なるものへの敬侍である。

この偉大なるものに敬侍し、没我になって生きるところに、

功利の世界、物資の生活から、忽然として道徳の世界、

精神の生活に転生することが出来る。

このゆえに武士は常に如何に生くべきかといわんより、

如何に死すべきかの工夫に生きた。五十年の徒なる生活を犠牲にしても、

尊い感激のある一瞬を欲した。この身命を喜んで擲ちたい事業、

この人の為に死なんと思う知己の君、渾身の熱血を高鳴りせしむべき好敵手、

比等を武士は欲した。

この躍々たる理想精神は凝って所謂武士気質なるものとなり、

頑固とまで考えられる信念、極端とまで驚かれる修練となったのである。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

10月15日 「自分を誉めたことはあるか」

幸之助は「もの言わぬ幸せは、汝(なんじ)自身の生命の
中にあるのだ」と、いつも自分と厳しく向き合っていました。

ある時、「木野君、今日はよく働いたと自分自身を誉めた
ことがあるか。自分を誉めるような毎日を送って失敗した
人はおらへん」と言われました。

幸之助は、悩みながら片一方で自分を誉めていたのです。

自分を誉める人生を送りたいものです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

10月14日 「止めを刺すこと」

成功を喜び合うと同時に、なお反省すべき点はありはしないか、
絶えず振り返ってみなければなりません。

反省と指導者の一念を入れることは、経営の原点です。

幸之助は、「事業には止めを刺すことを忘れては、完結したとは
言えない」と厳しく指導してくれました。

百里の道も九十九歩で半ばなのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

10月13日 「事業の原点」

「事業の原点は、どうしたら売れるかではなく、どうしたら喜んで
もらえるかである」

幸之助は、世の中の要請(SOS)をどう解決するか、今までなか
ったものを、新たにどう創り出すかに、事業の目的があると考え
ていました。

そのことに命をかけて闘ったから経営の神様になったのです。

 

 

 

 

 

福岡市東区香住ヶ丘より