安岡正篤 一日一言

安岡正篤 一日一言

心を養い、生を養う

11月10

女性に望む

私は少年の頃幾度も故老から、もし旧幕時代に「武士の娘」という教育がなくて、

あのだらしない江戸武士と、似た者夫婦の女だけであったなら、

とても徳川幕府はあんなに保てなかっただろうという述懐を聞かされた記憶がある。
男性が女性に掲望する至極のものは、あくまでもゆかしい心情であって、

決して知識や技術や職業的活動などではない。
なまなましい現実の必要に肱惑いて、軽率に女性の男性化を促すようなことをすれば、

男性や国家への協力に似て実は恐るべき荒廃に沈む。
没我の愛とそれによって輝く叡智(えいち)、こまやかな心づかい、

ゆかしい礼節、そうした心情に養われた妻や母が一人でも多くあってこそ、

国家は興隆し、外国も懐(なつ)くだろう。

 

福岡市東区香住ヶ丘  株式会社 キョウエイホームより

安岡正篤 一日一言

心を養い、生を養う

11月9

背中が語る②

人を観るときは、前より後から観るのがよい。
前はつくろえるが後はごまかせないからだ。
後姿の淋しいというのは何よりもよくない。
逆だと人聞が出来たのだ。

福岡市東区香住ヶ丘  株式会社 キョウエイホームより

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

11月8日 「実行せなあかん」

「木野君、考え過ぎが一番だめや。ほどほどにしてまず実行し
てみることやな」
幸之助はものごとをよく考え抜いた人でした。
しかし、それ以上に自分を信じて実行した人だったのです。

私の人生を振り返ってみても、当たって砕けろの心意気で再建
を果たしたことを思い出します。
よく考えることは大事です。
でも、それ以上に実行すること、ここに松下経営学があるのです。

 

福岡市東区香住ヶ丘  株式会社 キョウエイホームより

安岡正篤 一日一言

安岡正篤 一日一言

心を養い、生を養う

11月8

背中が語る①

儒は濡である。
思想とか学聞が単なる知識や趣味に止まらずに、身につく、体になることだ。
孟子のいわゆる「面に見(あらわ)れ、背(せ)に盎(あふ)る」に至って、学問は真にその人の性命になる。

人間は面より背の方が大事だ。
徳や力というものは先ず面に現われるが、それが背中、つまり後姿-肩背に盎(あふ)れるようになってこそ本物といえる。
後光がさすというが、前光よりは後光である。

 

福岡市東区香住ヶ丘  株式会社 キョウエイホームより

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

11月7日 「苦労はつきもの」

「木野君な、100人の部下がいれば100の苦労があり、
千人の人を使えば千の苦労があるということ、覚悟せなあかんで」
と、よく言われました。
実際いろいろな部下を指導する立場の時、この言葉を戒めにして
辛抱したものです。
社員を使うと思うと、問題が起きるものです。
社員はかけがいのないビジネスパートナーです。
そう思えば、苦労もまた楽しくなるものです。

 

 

福岡市東区香住ヶ丘  株式会社 キョウエイホーム