安岡正篤 一日一言
心を養い、生を養う
11月22日 宗教の目的
宗教というものは、俗世間を浄(きよ)めて、民衆を正しい道に導く、
即(すなわ)ち教化すべきものである。
だから自ずから俗世間と離れておらなければいけない。
それを民衆と同じ世界へはいってきて、そうして民衆と同じ様に利益だとか、
名誉だとか、権力・支配というようなものを要求するようになると、
これは民衆と同列になって争うことになるわけで、そうなると必ずその教団は堕落する。
安岡正篤 一日一言
心を養い、生を養う
11月22日 宗教の目的
宗教というものは、俗世間を浄(きよ)めて、民衆を正しい道に導く、
即(すなわ)ち教化すべきものである。
だから自ずから俗世間と離れておらなければいけない。
それを民衆と同じ世界へはいってきて、そうして民衆と同じ様に利益だとか、
名誉だとか、権力・支配というようなものを要求するようになると、
これは民衆と同列になって争うことになるわけで、そうなると必ずその教団は堕落する。
安岡正篤 一日一言
心を養い、生を養う
11月21日 むすび
いかに死すべきかということは唯(ただ)、死を願う消極的な心ではない。
いうまでもなく、ある偉大な感激の対象を求めて、それに向かつて没我的になって行く。
己(おの)れを忘れ、あるいは己れを擲(なげう)つべきある偉大なる感激の対象を得る生活であります。…
我々が喜んで、勇んで、己れを空(むな)しうし、己れを忘れて没入して行くような、
そういう感激の対象を得ることを、大和言葉では「むすび」(産霊)という。
日本精神を最も活き活きとつかむため、日本精神の真骨頭を把握するためには、
この「むすび」ということを知ることが、根本の問題であります。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
11月23日 「正面から挑む」
すべての事柄を正面切って受けて立つ。
そんな気概を幸之助にいつも感じていました。
どんな逆境にも敢然と立ち向かう生き方が、幸之助自身の
命を強くしていったのです。
正面から挑むという、指導者の一念が事業を成功へと導い
ていったのです。
心が燃えずにうろたえていては、偉大な事の成就は絶対に
不可能なのです。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
11月22日 「社員に経営意識を持たせよ」
幸之助は、常に社員の経営意識を持たせたい、と考えて
いました。
衆知の経営をしていくには、社員一人一人が社長のような
気持ちで働くことが一番大事です。
「木野君、社員が全員社長のようになったら、会社は簡単
に発展する。君も僕を使えるようになったら、一人前や」
と、鼓舞されました。
社員は会社の宝なのです。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
11月21日 「素直の初段」
「君な、素直な初段になったで」
幸之助は、真々庵に行く車中で喜んでいました。
PHP三〇周年の記念日です。
素直な心になれば、すべての真実が見えてくるのでしょう。
幸之助の判断はいつも間違っていませんでした。
何事にも素直に取り組んでいけば、そこから新たなものが
生み出されてくるのです。
「木野君、早く君も素直の初段になれ」
いまでも天国から言われているような気持ちです。