子供の気持ち/安岡正篤一日一言0427
幼児は麻疹(はしか)よりもっと恐れや怒り、憎しみや冷淡に感染し易(やす)い。
自分が好かれているか、嫌われているかということに、子供は食物と同様に反応する。
一家の感情の中で自分の占めている立場をよく覚る。…
親の精神状態は直に子供に反応する。
特に親の怒りは子供に大きな衝撃を与えます。
子供の気持ち/安岡正篤一日一言0427
幼児は麻疹(はしか)よりもっと恐れや怒り、憎しみや冷淡に感染し易(やす)い。
自分が好かれているか、嫌われているかということに、子供は食物と同様に反応する。
一家の感情の中で自分の占めている立場をよく覚る。…
親の精神状態は直に子供に反応する。
特に親の怒りは子供に大きな衝撃を与えます。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
4月27日 「宇宙根源の法則とは』
朝になると太陽が東に昇り、夜には西に沈む。
また、翌日もこれを繰り返す。
春の次には夏が来て、秋とな冬となる。
そして、また春を迎える。
この自然の法則を、幸之助は、「宇宙根源の法則」と名づけ、
「すべての生命の開花の源」と考えたのです。
すべては生成発展しているのです。
親父の役割/安岡正篤一日一言0426
人間はやはり、良心・霊性・魂にひびかなければ、何事も真の解決は出来ないのであります。
然(しか)もそういう純な心はもう二つ三つの幼児の頃から、子供は本能的に鋭敏に受け取ることが出来る。
だから子供は言説で教えるよりも、情的に感じ取らせることの方が大事なのです。…
親父は千言万言を費やして説教するよりも、黙って子供に見せることであります。
ある日突然、Yさんのスマートフォンの電源が入らなくなりました。二カ月前に購入したばかりなのに、電源ボタンを押しても、うんともすんともいわないのです。
よく見ると、スマートフォンはだいぶ汚れています。純粋倫理を学んでいるYさんは、「そうか、物は大切にしないとな」と、画面を磨き始めました。しかし、まったく反応しません。
このまま修理に出せば、データが消えてしまうかもしれません。それは困ると思いながら、その夜の会合で、『万人幸福の栞』を読む機会がありました。その日に読んだのは、「物は生きている」と説かれた第十一条でした。
大切につかえば、その持主のために喜んで働き、粗末にあつかえば、すねて持主に反抗するだけでなく、時には腹立てて食ってかかる。
この一文を読みながら、Yさんの脳裏によぎることがありました。実は電源が入らなくなる直前、得意先との通話が三回切れてしまったのです。通話が途切れるたびにYさんは苛立ち、〈何で切れるんだ!〉と、スマートフォンを思わず投げつけたい気持ちになりました。そして、〈これは不良品だから、新しい物を買おう〉と思っていたのです。
その時の心持ちを思い出したYさんは、栞を読みながら、日頃からスマートフォンを粗末に扱っていたことを反省しました。そして、「スマホ君、ごめんなさい」と頭を下げて謝りました。相変わらず電源は点かないままでしたが「たとえデータが消えても、修理してまた使おう」と決意したのです。
翌朝、身支度をしながらYさんは、スマートフォンのランプが点滅していることに気がつきました。震える手で電源を押すと、画面が白く輝き始めました。そして、再び起動したのです。
その後、Yさんのスマートフォンは、何事もなかったように動いています。その日を境に、Yさんは画面を無理やり押したり、乱暴に置かないように心がけています。
〈スマホ君のお陰で仕事ができているのだな、ありがとう〉と思いながら、画面を磨いています。
*
「電源が入らない」という事態を受けて、汚れを拭き始めたYさん。それは「物を大切にする」実践として取り組んだのですが、その心の内はどうだったでしょう。
そこには「きれいにすれば直る」という安易な期待や打算が働いていたはずです。それはまさに結果だけを求めた、功利的な心での実践でした。
その後、Yさんは『万人幸福の栞』の一節に触れ、改めて自分を省みる中で、物を粗末に扱っていた心そのものが誤りだったことに気づいたのです。その反省と共に、「大切に使おう」という決意が芽生え、無機質な物へ愛情を傾けられる人間に変わりつつあります。
結果として、スマートフォンは機嫌を直してくれましたが、今回のことは、Yさんにとって、物の本質に触れることができた貴重な経験となりました。
4月26日 「どんな人にも、世界一の能力がある」
「どんな人でも、世界一の能力を一つは持っている」
幸之助が言うと、不思議にも信じてしまいます。
私たちの祖先を51代さかのぼると、2251兆7998億1368万
5246人の両親に辿り着きます。
この膨大な遺伝子、DNAを私たちは受け継いでいるのです。
世界一の能力は、一つどころか幾つも持っているはずです。
幸之助は「人間は崇高にして、偉大な存在なのだ」と言い切って
います。