日用心法②/安岡正篤一日一言0409
第九、現在の仕事は自分の生涯の仕事とするに足りるか。
第十、仮に自分の仕事がどうしても自分に合わぬ、自分の生活が退屈であるとすれば、自分の満足は何によって得るか。
第十一、自分が絶えず追求する明確な問題を持っているか。…
第十二、自分は人に対して親切か、誠実か。
第十三、自分は人格の向上に資するような教養に努めているか。
第十四、特に何か知識技術を修めているか。
第十五、自分は何か信仰・信念・哲学を持っているか。
日用心法②/安岡正篤一日一言0409
第九、現在の仕事は自分の生涯の仕事とするに足りるか。
第十、仮に自分の仕事がどうしても自分に合わぬ、自分の生活が退屈であるとすれば、自分の満足は何によって得るか。
第十一、自分が絶えず追求する明確な問題を持っているか。…
第十二、自分は人に対して親切か、誠実か。
第十三、自分は人格の向上に資するような教養に努めているか。
第十四、特に何か知識技術を修めているか。
第十五、自分は何か信仰・信念・哲学を持っているか。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
4月9日 「値付けでその会社がわかる」
値付けでその会社がわかるのです。
価格こそ企業の魂であり、商品の魂です。
「新製品の価格決定の時こそ、『利益に対する考え方』『経営方針』
『商品に対する執念』の特訓を受ける最大の試練の場だ」と教えら
れました。
幸之助の要求する適正利益は、常に10パーセントでした。
高くてもいけない。安価でもいけない。すべては適正でなければいけ
ないのです。
日用心法①/安岡正篤一日一言0408
第一、毎日の飲食を適正にやっているか。
第二、毎晩よく眠れるか。
第三、自分の心身に影響を与えているような悪習慣はないか。…
第四、適当な運動をしているか。
第五、日常生活上の出来事に一喜一憂しやすくないか。
第六、精神的動揺があっても、仕事は平常どおり続け得るか。
第七、毎日の仕事に自分を打ち込んでいるか。
第八、自分は仕事にどれだけ有能か、自分は仕事に適するか。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
4月8日 「君、人好きか」
「君、女の人、好きか」
と、聞かれて、好きですと答えました。
「男の人はどうか」
と、聞かれて、好きですと答えました。
幸之助は、さらに「嫌いな人も好きか」と、聞いたので、
ノ―と答えました。
「君、会社に入ったら男も女も嫌いな人でも、全部好きにならな
アカン。仲間やで。家族と一緒やで。それが出来ないと本当の
経営が出来ない」と、教えてくれたのです。
会社の再建には、経営者の自己変革と、それに伴う社員の意識改革が不可欠です。会社の状況をよく理解した上で、社員の意識が変わらなければ、再建もままならないでしょう。
製造業A社の再建を託されたS社長は、全社員を集めて、会社の現状を率直に伝えました。
「現在当社は、不良債権と過大な借入金のため、経営破綻寸前に陥っています。生き残るために、まずは足元の危機を克服し、黒字化を図っていきます。そして皆で、仕事を通じて自分が成長できるような会社、やりがいのある会社に創り上げていきましょう」
社員全員にそう協力を呼びかけ、以下の四点を具体的な重点として掲げたのです。
①健全な経営に転換するために、売上志向から粗利重視へと変えていくこと。
②成果主義・実力主義に改める人事制度の改革を図ること。
③フラットな組織に生まれ変わる組織改革の確立を目指すこと。
④職場全体の意識を変えるために、活力朝礼を実施すること。
それまでA社では、朝礼を行なっていませんでした。時々、全社員が、朝に召集されることはありましたが、それは社員にハッパをかけたり、説教をするための場でしかなかったのです。
活力朝礼をモチベーションが上がるものにするべく、S社長は、朝礼で小言は一切言わないと決めました。できるだけ、やる気が出るような事柄や言葉を選んで社員に伝えました。
そして、朝礼の中で、挨拶・返事・笑顔の基本トレーニングを継続して行なうと、この成果はすぐに出てきました。
お客様が玄関を入ると、受付担当者が「いらっしゃいませ」と明るい笑顔で迎えるようになったのです。この明るい挨拶すら、これまでのA社にはなかったのです。
受付の明るく元気な挨拶に、他の社員も刺激され、社内の随所でお客様への懇切丁寧な対応が見られるようになりました。
社員の表情も明るくなり、きびきびした態度に変わっていくにつれ、次第にA社はお客様に喜ばれる会社へと変わっていきました。
かつては、社員同士の人間関係や労使関係がギクシャクして利益も上がらなかったのが、S社長の率先垂範と「活力朝礼」の導入によって、A社は立ち直りへの道を進み始めたのでした。
*
社員のやる気を促し、雰囲気を明るいものにするには、毎朝の朝礼を活用することが近道です。朝礼には、企業の社風や社員の質などが表われると共に、朝礼自体を活力あるものに創造することで、今度はそれが社風にもなります。まさに「朝礼は企業の縮図」です。
継続は力なり。一日わずかな時間でも、毎日行なうものだからこそ、やり方次第で、社員一人ひとりも成長し、経営理念や行動指針などの価値観を共有することにもつながります。
活力朝礼に磨きをかけて、健全な繁栄を実現していきましょう。