『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

6月25日 「美と醜は表裏一体」

「美と醜は表裏一体、美の面に捉われ、半面の醜を
責めるに急なのは、真実を知らぬ姿である」
この考え方は、松下幸之助哲学の神髄です。
一言一句頭に入っています。
私たちは、対立や比較でものごとを見がちです。
そこから、ねたみや憎しみが生まれ、争いごとへと
つながるのです。
合掌すると、右も左もなくなり、闇から光への道が
開かれるのです。

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代表取締役   末本 要一

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安岡正篤活学一日一言

悪まずして厳/安岡正篤活学一日一言

家庭教育で一番大事なものは「悪まずして厳」ということであります。教育となると、真剣になればなるほど子供の欠点がわかるから、どうしても親しいほど腹が立ったり悔しくなったりする。そこで教育に熱心な親ほど、特に父親は性急である。どうしても子供を叱る。そこで感情が複雑になってくるから、愛情よりは憎むという愛憎という感情が動いてくる。少なくとも子供はそう受け取る。そうして子供は非常にひねくれる。
だから孟子のようなやかましい人でも、教育に関して、「父子の間は善を責めてはならん」と言っておる。善を求めて相手を責める、こうしなきゃいかん、なぜしないかと、善を責めるといかん。善を責めると子は父から離れる。親子の間、父子の間が離れるほど不祥なことはないと孟子は論じておる、まことにその通りであります。

 

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『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

6月24日 「死を恐れるな」

「死を恐れるな、恐れるのは死への準備のないこと
である」。この言葉は私の頭から一度も放れたこと
はありません。

幸之助は、「僕はいつでも、店を閉める覚悟で、頭を
下げ下げやってきた」と、話していました。
そのために、ダム経営、無借金経営が生まれたのです。

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『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

6月23日 「ことの真実は」

「ことの真実は、理論や数値だけに頼ったらあかん。
人間の感情をプラスして判断することが大切やで」
幸之助は、いつもことの是非について、こう言ってい
ました。
人は理論で納得し、感情で動くものです。
数字が何を表しているかを、感性で捉えてみれば、
企業の実態が見えてきます。

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安岡正篤一日一言

知恵の学問/安岡正篤一日一言0623

知識の学問と知恵の学問では非常に違うのであって、知識の学問は、われわれの理解力・記憶力・判断力・推理力など、つまり悟性(ごせい)の働きによって誰にもひと通りできるものだ。
子供でもできる、大人でもできる、善人もできる、悪人もできる。
程度の差こそあれ、誰でもできる。
その意味では、機械的な能力である。
しかしそういうものではなく、もっと経験を積み、思索反省を重ねて、われわれの性命や、人間としての体験の中からにじみ出てくるもっと直観的な人格的な学問を知恵の学問と言う。
だから知識の学問より知恵の学問になるほど、生活的・精神的・人格的になってくるのである。
それを深めると、普通で容易に得られない徳に根差した、徳の表われである徳恵(「とくけい」あるいは「とくえ」と読む)という学問になる。
これが聖賢の学である。