安岡正篤一日一言

徳業/安岡正篤一日一言0808

事業でも、力づくでやっておると、いずれ競争になって困難になる。
事業が人間性から譲み出た、徳の力の現れであれば、これを徳業という。
事業家は進んで徳業家にならないといけない。
また、その人の徳が、古(いにしえ)に学び、歴史に通じ、いわゆる道に則(のっと)っておれば、これを道業という。
東洋人は事業だけでは満足しない。
徳業にならないと満足しない。
現代の悩みは、事業が徳業にならないで、利業・機業になってゆくことだ。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_
〒813-0003
福岡市東区香住ヶ丘6丁目3番8号

お客様と共に栄える
株式会社 キョウエイホーム
代表取締役   末本 要一

TEL   092-401-9009 FAX 092-401-9007
携帯   090-8960-0770
HP    http://www.kyoeihome.net/
E-meil kyoeihome@sea.plala.or.jp
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

8月8日 「何度失敗しても」

何度、失敗しても、もう一度勇気を失わなければ、
必ずものになります。
あまり恐れたり、心配しても、何の得にもなりません。
それは、人間の可能性を狭めてしまうからです。
失敗した本当の原因は、その人の心の中にあるのです。
成功するために、心に理想の灯を点すことが大切です。
心を思い切って変革することです。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_
〒813-0003
福岡市東区香住ヶ丘6丁目3番8号

お客様と共に栄える
株式会社 キョウエイホーム
代表取締役   末本 要一

TEL   092-401-9009 FAX 092-401-9007
携帯   090-8960-0770
HP    http://www.kyoeihome.net/
E-meil kyoeihome@sea.plala.or.jp
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

心配ご無用さっさと寝よう

人が持つ様々な癖の一つに「先延ばし」があります。

「やらなければならないことを先送りにしてしまう」「グズグズしてなかなか行動に移せない」といった癖です。程度の差こそあれ、老若男女、誰もが少なからず心当たりがあるのではないでしょうか。

近年、こうした行動に対する研究が世界的に進んでいます。日本語の「先延ばし」とは完全には一致しないものの、「プロクラスティネーション(PCN症候群)」と呼ばれ、医学や心理学の分野で、原因と対処法が研究されています。

倫理研究所が発行する月刊誌の一つに『倫理』があります。この冊子には、倫理研究所に在籍する研究者の研究論文が掲載されています。773~774号では「プロクラスティネーションと即行」というテーマで、倫理研究所の龔穎(きょうえい)特任研究員の論文が掲載されました。

論文では、今まで単に「怠けている」「逃げているだけ」と非難されがちだった「先延ばし」行動の背景に、様々な感情があることの可能性が示されています。たとえば、その背景の一つに、完璧さの追究があり、「あらゆることに完璧さを求めようとして、結局何も手を付けられず、いろんなことを先延ばしにしてしまう」人の多いことが指摘されています。

では、先延ばし行動を解決する方途はどこにあるのでしょう。龔穎研究員は、純粋倫理の観点に立って「ライフスタイルの根本改善を目指す」ことを提言しています。それはすなわち、倫理実践の要諦の第一である「即行」の習慣を身につけることです。

「即行」とは、気づいたらすぐすることです。日常の中で、私たちには多くの気づきがあります。その気づきの最たるものが、毎朝訪れる「目覚め」です。気づいたらすぐするとは、「目が覚めたらサッと起きる」ことです。

とはいえ、言葉で言うほどそれは容易ではありません。誰しも朝起きる瞬間には「わがまま」が出やすいものです。これを先延ばしする癖と結びつけてみると、「やるべきことを先延ばしにしてしまう→日常の中で気づいたことをすぐ行動に移せない→目が覚めたらサッと起きられない」となります。

では、どうすればサッと起きられるのでしょう。そのカギは、前日の夜にあります。

朝起きられないのは、端的にいえば、よく眠っていないからです。心配が多くて眠れなかったり、就寝前に何か始めてしまい、寝ること自体を先延ばしにしてしまうこともかかわってくるでしょう。

近年は、コンビニエンスストアをはじめ、深夜営業をする店が増え、夜でも明るい生活が実現されました。また、スマートフォンの普及が進み、どこにいてもSNSでの会話が可能になりました。就寝前にスマートフォンを手にしたまま寝込んでしまった経験は誰にもあるかもしれません。

先延ばし行動を解決する糸口は、夜にあります。夜型ライフスタイルの根本改善です。夜は何も心配せずに、ぐっすり休みましょう

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_
〒813-0003
福岡市東区香住ヶ丘6丁目3番8号

お客様と共に栄える
株式会社 キョウエイホーム
代表取締役   末本 要一

TEL   092-401-9009 FAX 092-401-9007
携帯   090-8960-0770
HP    http://www.kyoeihome.net/
E-meil kyoeihome@sea.plala.or.jp
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_

幸福の決め手

人生には、必ず幸福になれるという決め手があるのだろうか。だれしもが、こうした決め手を求めながら、そのじつ、見つけだすことができずに、あきらめているのではなかろうか。

この問題について、あらゆる階級の人々に会って指導してみたり、すべてを自分が行ない試してみて、ぎりぎりのところ最後はこれに尽きると信ぜられることが一つある。

それはこういうことだ。自分勝手な行動や、気ままな思いを捨てて、まわりに起こってくるさまざまな問題を、素直に受け取る、という生き方をすることである。

たとえば、暑い夏がやってくる。夏の好きな人もあれば、きらいな人もあろう。しかし、いずれにしても、暑さを部分的に調整することは出来ても、おしのけてしまうことはできない。

つまり、天候とか気候とかいうものは、最後のところは、人間の力ではどうにもならぬものなのである。この分かりきったことが、あんがい分かっていないので、そこから不幸が起こってくるという面があるのである。

雨の日には、雨は降るのであるから、いやがり、ゆううつにしているよりも、よろこんで雨を受けてゆくところに、その日の愉快な生活が作られてゆくのである。

以上は、天候とか気候とかについてだけ述べたのであるが、何のためにこうした例をあげたかというと、実はこれらのことが、人生のすべてにあてはまるからである。

大阪船場の、ある大商店の社長は、でっちからたたき上げて、今日の繁栄を築いたのだが、先日、私にこう語った。

「自分の今日あるのは、まったく家内のおかげです。これまで自分は、世の中の荒波にもまれて、ひどい目に何度もあいました。大きな損害を受け、一家が危機にさらされたことも、いくらもあります。しかしそうしたときに家内は、少しも暗い顔をしませんでした。この女はばかではないかと思われるほど、にこにこしているときもあったのです。しかし、家内のこの心持が、どれくらい自分を勇気づけてくれたかしれません。おかげですべての危機を、切り抜けて来ることができたのです」

彼女は夫の仕事が、マイナスの経済になっても、それをいやがらずに、受けてゆくだけである。貧乏であるとか、マイナスになったとかいうようなことも、回避し、おしのけようという気持よりも、天候、気候を迎えるときと同じように、喜んで受けたとき、夫にその点が反映し、勇気が出てよい知恵も生まれ、乗りきれるようになったのである。

暴風雨とか夏の暑さ、冬の寒さを迎えるときのように、一方的に自分の側だけの見方を捨てて、それらを迎え受けるという心になるとき、事情が好転し、相手も変わる態勢になる。その生き方を中心にして、それぞれにふさわしい幸福への道すじが存在するのであるが、正しいものは、すべて一つの根本から出てくるのである。それはわがままを捨てるということだ

 

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_
〒813-0003
福岡市東区香住ヶ丘6丁目3番8号

お客様と共に栄える
株式会社 キョウエイホーム
代表取締役   末本 要一

TEL   092-401-9009 FAX 092-401-9007
携帯   090-8960-0770
HP    http://www.kyoeihome.net/
E-meil kyoeihome@sea.plala.or.jp
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_

あるパン職人の悩み

某地方都市の駅前で、パン屋を営んでいるDさんには、二つの悩みがありました。

一つは、従業員がなかなか定着しないことでした。新規採用し、せっかく働いてもらっても、数カ月もすると「辞めさせてください」と言いに来ます。中には三日で辞めてしまう人もいました。

もう一つは、店の売り上げが落ちたことです。二年前、駅前に大きな商業施設ができたことで、人の流れが変わりました。Dさんのお店は昔からの常連客が多く、致命的な影響はなかったものの、前年より少しずつ売り上げが落ちていたのです。

これら二つのことを思うと、先々への不安や心配が募り、よく眠れないことがありました。〈このままでは自分の体を壊してしまう〉と思い、以前から入会していた倫理法人会で、倫理指導を受けることにしたのです。

これまでの経過を説明し、二つの悩みを打ち明けると、講師から次のように言われました。

 

「お話はよくわかりました。理路整然と事情を説明する姿に感心しました。仕事への熱意も感じました。しかし、必要以上の言葉を発しないことで、周囲から、コミュニケーションが取りづらいと思われているのではないですか」

たしかにDさんは口数が多い方ではありません。むしろ職人気質で、寡黙なタイプでした。従業員には最低限の指示をするだけで、「今日は暑いね」といった世間話さえしたことがありませんでした。

そのことを告げると、講師から、「Dさんのほうから声をかけてみてください。人にも、物にもです。物事がスムーズに運ぶきっかけになるかもしれないですよ」と言われました。

〈自分にできるだろうか〉と思ったAさんでしたが、店に帰ると、人や物にひと声かける実践を始めてみたのです。

従業員に対しては、「○○さん、おはよう」と、名前を呼んでから挨拶をするようにしました。Dさんの姿に、従業員たちは驚きましたが、そのことが契機となり、少しずつ会話が弾む場面が増えていきました。職場内の雰囲気は以前より明るくなりました。

物への実践としては、「美味しいパンになるように」と心を込めながら生地をこね、「今日もありがとう」と口に出しながら後始末をしました。火や水、酵母や塩、麺棒やボウルなど、あらゆる物に「よろしく」と声をかけていきました。

そのような実践を始めてから数カ月後、突然、地元のタウン誌から取材依頼の申し出がありました。

「地域密着のパン屋さん!」という記事でお店が紹介されたのです。そのタウン誌が発行されてからは、新規のお客様が増え、売り上げが上昇していきました。従業員の退職も少なくなっていきました。

自分一人の力ではなく、働いてくれる人や、さまざまな物によって店が成り立っていることに気づいたDさん。今回の出来事で、周囲の人や物への感謝が深まり、「ありがとうございます」が口癖になっている今日この頃です。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_
〒813-0003
福岡市東区香住ヶ丘6丁目3番8号

お客様と共に栄える
株式会社 キョウエイホーム
代表取締役   末本 要一

TEL   092-401-9009 FAX 092-401-9007
携帯   090-8960-0770
HP    http://www.kyoeihome.net/
E-meil kyoeihome@sea.plala.or.jp
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_